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◇◆◇　経営革新！５０人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　第０２１号【02/07/17】　　　　　　　　　　◇◆
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＜今週のコンテンツ＞
　
１．『経営者に贈るホームページ活用３つのポイント』　吉本　俊宏

２．今週のコンサルタント吉本氏よりお知らせ
　　　　　　　　　　　【経営者専門のPCヘルプデスク”のご紹介】

３．耳より情報・その１【アクセス統計ASPソフトのご案内】

４．耳より情報・その２【タウンワーク初回掲載無料！のお知らせ】

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＜今週のコンサルタント＞

吉本　俊宏（よしもと　としひろ）
中小企業ＩＴ振興会　代表

一橋大学商学部卒業。株)三和銀行(現UFJ銀行)入社後、約10年に
わたり社内基幹システムの企画、設計、開発を担当。 その後、（株)
野村総合研究所に転職し、上級システムコンサルタントとして、数多
くの国内大企業のＩＴコンサルティングを担当。 野村総研時代に「ア
イワイバンク銀行」の設立を企画推進し、平成13年より同社に出向。
インターネット戦略の企画立案と、ネットバンキングシステム構築を
担当。インターネットを活用した中小企業のＩＴ化支援を目指し、本年
１月、中小企業ＩＴ振興会を設立し、同社代表に就任。


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＜今週のテーマ＞


『経営者に贈るホームページ活用３つのポイント』


■はじめに


ホームページ開設済みの中小企業が、だいぶ増えてきました。でも、ホ
ームページが自社の業績に貢献している会社はまだまだ少数派。

ホームページ活用が上手くいかない理由は、ホームページの特性を理
解していないからです。そこで今回は、現実の店舗と比較しながら、ホ
ームページ活用のポイントを考えてみましょう。

まずはホームページを、インターネット上の「バーチャル店舗」と、ここで
は定義します。現実の世界で新規に店舗を開設する場合、立地分析、
顧客分析、商品分析、を行いますが、インターネット上の「バーチャル店
舗」たるホームページでも、同じように分析をしてみましょう。


■立地分析　〜ホームページは荒野の一軒家


それでは、「バーチャル店舗」の立地条件を見てみましょう。まず押さ
えるべきポイントは、ホームページは荒野の一軒家だ、と言うことです。

例えば、あなたが新規出店する場合、人通りが多い所に出店すると
思います。人通りさえ多ければ、あとは目立つ看板や、お洒落なショ
ーウィンドウで、お客さんは放っておいても店の中に入って来ます。

でもインターネットでは、あなたのホームページの前を通るお客さんは、
一人もいません。あなたがインターネット上にホームページを開設した
としても、そのことを知っている人は誰もいないのです。

つまり現実のお店では、「店の前を通るお客さんを、いかに店の中に
連れてくるか」がポイントです。一方、インターネットでは「あなたのホ
ームページの存在を知らない人に、いかに知ってもらうか」がポイント
なのです。

言い方を変えると、現実の店舗に比べて、あなたのホームページ（バ
ーチャル店舗）の立地条件は非常に悪い状況であり、自分でお客さ
んを店の前に連れてくる必要がある、と言うことになります。そのため
現実店舗に比較すると、「販促」の重要性が格段に増すわけです。


■顧客分析〜ネットユーザーは、文字好きの人種


インターネット・ユーザーがホームページにアクセスする理由の９割以
上は、何らかの情報を入手するためです。商品の情報、価格の情報、
企業の情報、全て文字情報です。

当然、インターネットで情報を入手しようとすると、「文字」を読まざる
を得ないわけですので、インターネットユーザーは文字を読むことに
何の抵抗感も持っていません。

逆に、画像はそれほど喜ばれません。絵とか音とかで視覚的に訴え
た方がユーザーは喜ぶだろうと、最初のトップページで、抽象的な絵
がクルクル回るようなホームページが時々ありますが、こういうホーム
ページはユーザーから酷評されます。「そんな絵を見たくてアクセスし
たんじゃないぞ〜」って感じなのです。

現実店舗との最大の違いは、この「文字になんら抵抗をもたない」ネッ
トユーザーに対し、いかにアピールするかと言う点です。

通常の店舗では、立ち寄ったお客さんにアピールするため、視覚的な
イメージや、お洒落なセンスが重要視されます。でもホームページで
ネットユーザーの心をとらえるのは、お洒落度よりも、豊富な「文字情
報」です。

ですから、お洒落なホームページを作ることよりも、ネットユーザーが
欲しがる情報を、「文字」として提供して行くことが、ホームページ活
用のポイントなのです。


■商品分析〜モノではなく“情報”が商品


インターネットでは、実際の商品を手に取る事ができません。通常の
店舗では、“モノ”自体を店頭でアピールすることができますが、ホー
ムページでは“写真”と“説明文”でアピールするしかありません。

また実際の店舗では、その場で店員とのやり取りを通じて、様々な
情報を入手することができますが、ホームページではそうも行きま
せん。

写真だけで商品をアピールするのは、どうしても限界がありますから、
ホームページ上で商品を訴求するためには、分かりやすく親切な説
明文　＝「商品情報」が大切になってきます。

またインターネットでは、検索機能を通じて、同一商品の情報を複数
サイトから簡単に入手できますから、他サイトと同じような商品情報
では差別化が困難になります。つまり「付加価値の高い情報」を提
供しないと、他サイトには勝てない、と言うことです。

従って、ホームページという「仮想店舗」では、現実店舗のように「モ
ノ」自身で勝負するのではなく、ホームページ上の「情報」あるいは
「コンテンツ」で勝負する必要があります「モノ」の良さではなく、「情
報」の充実度が、差別化のポイントになるのです。

もっと端的に言えば、ホームページでは「モノ」を売るのではなく「情
報」を売ると言う意識、あるいは「情報（コンテンツ）こそが商品」とい
う意識がないと、なかなか商売には結びつかないのです。


■最後に


「ホームページは私には分からん」と言って、システム業者に丸投げ
したまま、社長さんがほとんど関知しないケースが良く見られます。

でもホームページは、インターネットという市場での、御社の仮想店
舗です。

現実の店舗と同じように、ホームページという仮想店舗でも、立地、
顧客、商品、について、しっかりとした分析を行いましょう。

その分析をベースに、御社の経営にホームページを活用して行って
ください。



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ムページについて、一から勉強してみたいとお考えの方に、お勧め
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★★編集後記★★

吉本氏は野村総研という大企業相手の世界から中小企業のＩＴ支援
へと転身したコンサルタント。現在、国の政策でも『ＩＴコーディネータ』
などの専門家育成が進められ、私の周囲でも数多くのコンサルタント
が認定されています。素人には難しい仕組みを分かりやすく解説して
サポートしてくれる専門家の存在は心強いはずですね。

しかし一方で、こういったサービスを評価して、積極的に受け入れ
る経営者がもっと増えていくことを願っています→とくに関西(^^;)
（ひがさ）

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★★今週のコンサルタント吉本氏よりお知らせ★★

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