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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　　第６６号【03/12/10】　　　　　　　　　　◇◆
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１．『創業、新規事業に挑戦しよう！』　　　　　　　　田村　正

２．おすすめメルマガ「ゼロから始める「売れる仕組み」づくり」

３．経営コンサルタント探しの新情報サイト『経営堂』の最新情報

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《今週のテーマ》


『創業、新規事業に挑戦しよう！』


個人や零細企業にとって、ものづくりで創業や新規事業を興すのは
技術的基盤、設備投資資金、販路確保などの面で難しい環境にあり
ますが、サービス業分野ならアイデア次第で十分に進出できます。

今日は、ある創業者の事例を紹介します。


〜同窓会幹事の代行業〜


Ａ氏はホテルマンであったが、ホテルを利用したイベントの企画代
行業を志し、独立した。狙いとするのは、同窓会イベントの幹事さ
んの仕事の代行である。

このアイデアは、同窓生の住所管理、イベントの案内状郵送、イベ
ントの場所や内容の企画などで苦労をされている幹事さんから大変
な賛同を得られ、順調なスタートを切ったと思われた。

しかし、ここで難問も出てきたのである。


（１）会場であるホテル等からのマージンだけが収益源で、手間が
かかる割に収益が少ない。


（２）幹事さんとホテルとの折衝業務があるため、事業活動の地域
が限定されてしまう。人材や資金を持たないＡ氏が全国に拠点をつ
くることは不可能な状態である。


（３）どんなに評価が高くても、肝心の幹事さんに認知してもらわ
なければならない。どうやって？？


アイデアは抜群であっても、事業として成功させるには立ちはだか
った壁をどう切り抜けるかが勝負である。

ここでＡ氏はこれらの壁を破る発想を練る。


（１）の壁に対しては、アルバム作成、同窓会を撮影したＤＶＤの
作成、ゴルフ、観光もセットで企画、などのオプションで収益を上
げる作戦を考案した。

（２）については、自ら代行実務を行う事業から、フランチャイズ
化してその本部機能に徹する方向転換を行った。これで全国どこで
も受注でき、かつ、加盟料やロイヤリティ収入で安定した収益が得
られることとなった。

（３）は、当然ながらインターネットを機軸とするとともに、加盟
者の地盤の学校への営業、各種メディアへの掲載などＰＲに努めた。

もちろん、ビジネスモデル特許の申請を行い、「中小企業創造活動
促進法」の申請も行い、模倣の防止や低利融資の道も忘れていない。

Ａ氏の事業はまだ進化途中なのである。

この事例で学ぶべきことは、自分又は自社が持つ一つのノウハウを
どのように発展させれば事業化できるのかを考える努力をすれば、
新たな道が開けるという点です。そのアイデアの原点は次の事項に
あります。


１）どんなことで困っている顧客（消費者）がいるのか？
　　 消費者は現在ある商品やサービスに大満足しているはずがない。


２）大企業が参入するには市場が狭いが、ニーズがあるものは何か？
　　 対象市場が大きい事業は、とっくに事業化されている。


３）自分（自社）が持つ力量を違う分野で生かせないか？
　　 今の事業分野だけ見ていても新しい発想は出てこない。


４）アイデアのヒントがないだろうか？
　　 ビジネスモデル特許を調査してみる。特許庁のＨＰから検索で
　　 きる。自分（自社）が持つノウハウをキーワードとして検索す
　　 ると、「こんな視点があったのか」と思うものが見つかる。

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《今週のコンサルタント》
田村　正（たむら　ただし）
彦根マネジメント研究所　代表

１９４７年生まれ。明治大学農学部を卒業後、食品会社の新製品開
発に従事。その後電子機器の製造メーカーで、人事・経理・資材・
情報処理・経営管理に従事し、２００１年にコンサルタントとして
独立。ＩＳＯ９００１、ＩＳＯ１４００１構築支援、ベンチャー企
業育成、情報化推進、能力主義人事制度などを得意分野としている。


《私のお勧めビジネス書》

『日経　アドバンテージ』（月刊誌）　出版社：日経ＢＰ社
http://nad.nikkeibp.co.jp/index.html

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略をお考えの方に成功企業のＩＴ戦略を知るための参考になります。

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《編集後記》
「これはイケル！」と、すごくいいアイデアが浮かんだとしても、
それ以上に肝心なのは“事業”として成り立たせないと意味がない
し、せっかく投資したのに回収出来ずに「撤退」なんて事になった
ら結局無駄になってしまいます。今週のコンサルタント田村氏の言
葉のように会社運営には思いもよらぬ事が多々起こります。「目の
前に立ちはだかった壁をどう切り抜けられるか！」という道導を見
出せた経営者のみ【勝ち組】の仲間入りができるのですね(☆。☆)
（にしだ）

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