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第015号 『あてにならない文章講座:レッスン3 “体験は身を助ける”』

■体験談を書こう!


おはようございます。
本多泰輔です。

体験談はいいですよね。
丁寧に書き込まれてあれば資料としても一級です。

このメルマガも体験をもとにつくっておりますが、世間の目が厳しくすべてを正直に書けないのが辛いところです。

改めて体験談のよいところを挙げてみます。

A.説得力がある。
 なんといっても「事実を以って語らしめよ」重みがあります。

B.体験者ならではの心の機微が感動を呼ぶ。

C.事実の積み重ねに文章の技巧は問われない。
 事実に上手下手はないので、ついつい読まされます。


■セミナー・講演でもいっしょ


体験談が人をひきつけるのは、講演も同じです。
企業内教育コンサルタントの草分け、K先生がかつてこう言ってました。

マネジメントセミナー華盛りだった昭和四〇年代、何をやっても常に会場は満員、日本全体でマネジメントの理論と技法がブームだったころ、K先生はこの業界へ入りました。

当初は経営に参加するのみで、自ら演壇に立つはずではなかったのが、いつの間にか100人を超す人の前で話すこととなってしまいました。

そして大いに悩んだ。

いくらやっても受講者との間に共感(ラポーレ)が生まれない。理論も技法も正しいことを伝えているのですが、要するに受けない。受講者の理解が得られていない。

セミナーといえどもビジネス、受講者の評判は大切です。

わからないのは受講者のレベルではなく講師の責任、主催者でもあるK先生としては、受講者に評判の悪いセミナーを続けるわけにはいきません。

ピンチです。

そこである時、テーマは労務管理だったのですが、自分でもしっくり来ないテキストを読み上げるのを辞めて、前の職場で起きたこと、それから役員をやっている今の立場で体験したことをテーマに応じて話し始めてみました。

窮すれば通ず。すると受講者の目の色がいままでと違う。
講師は「体験を語ることが大事」ということに開眼した瞬間です。

鳴かず飛ばずだったセミナーの評判がうなぎ登りとなり、やがて同社の看板講師となり、コンサルタントとしては最多講演回数、最多著作数を誇るまでになりました。


■体験談の上級技


K先生のお話は、「借りて来た理論よりも身をもって得た実体験」の話ということが趣旨でした。

でも最多講演回数を誇る先生が、いつも同じ話をしていてチャンピオンの座を守れるはずはありません。

私は、どこか創作をまじえていたに違いないと、密かに勘ぐっておりますが、知り合ったころはすでに話術巧みな講演上手になってしまわれた後なので、どのへんが脚色なのかうかがい知る由もありませんでした。

テーマに応じて都合よく体験があるはずはなし、限界のある現の身で「体験」の枠を拡げるためには「体験の創造」も必要です。

事実に上手下手はないが、文章の巧みさは、そこに事実の欠片があれば事象を創造することができる。

まあ、小説、伝奇の技ですね。
「実体験の応用」ともいえるでしょうか。

しかし、こうした応用技は技巧が問われます。
技巧とは詐欺的文章能力ではありません。

ウソばっかり書いて都合よく脚色しようとしても大体見破られてしまいます。読者はバカではありません。なんといっても核となる事実があっての技巧です。

例えば

●自分のちいさな体験をテーマに結びつける 

…電車(最近は危険ですが)の中であった些細なことを拡大して、一つの出来事が心の持ちようで良いことにも悪いことにも変わりうるという話をつくる


●他人の体験を参考にする 

…このメルマガでしょっちゅうやってること


●書物による追体験

…戦国武将に学ぶなんてのはこれ。実際に当人に会った人はいない(はず)


それでもこれらはいわばコピーのコピー、実体験に較べると画像が粗くなります。

画の粗さを補う画像処理が想像力で、想像力とは個々の実体験からの演繹する能力ということになります。

上手に「体験を創造」するための技巧はどうすれば身につくのか。ビジネス書らしく簡単に言えば、技巧を磨くためには枚数を書き続けることです。

陽の目を見ようが見まいが「体験の応用」を考え続け、書き続けることが文章の腕を上げる確かな方途です。

そうして書き続けようとしても大体3日もすれば行き詰まりますから、行き詰ったら、新聞でも雑誌でも、参考文献でも小説でも古文書でもなんでもかまいせん、読みましょう。

読んだらまた書きましょう。


■事実を凌ぐ脚色の力


世の中不思議なことに事実よりも作り話のほうがまかり通っていることが多々あります。

ねらって作った話というよりは、いつの間にか言い伝えられたものがそのほとんどだと思いますが、ビジネス書の分野でもたくさんあります。

「味の素の穴伝説」「ウォークマン伝説」「笑顔の営業マン伝説」、
まだまだありますね。

有名な話ですからみなさんご存知でしょうが、念のためどんな話か記します。まず「味の素の穴伝説」とは。

あるとき味の素の瓶詰め工程で働くパートのおばちゃんが、ふりかけるための穴を大きくすれば目詰まりがなくなり、一度にふりかける量も増えるから消費が伸びると思いつき、やってみたら本当に売上が伸びたというもの。

これ事実だと思ってる人もけっこう多いのではないですか。
私も味の素本社の人に聞くまで本当だと思ってました。

ちなみに今や味の素はバイオテクノジーの先端企業で、インドネシア、タイなど東南アジアではトヨタを凌ぐ知名度だそうです。

つぎに「ウォークマン伝説」とは。

ソニーがウォークマンを開発したとき、発売前に日曜日の原宿だか渋谷だかで、何人かの若者にウォークマンをつけさせ一日中せっせと歩き回らせたってやつです。

『ゴルゴ13』のさいとうたかおが書いたコミック版『メイドインジャパン』にもそのように描かれてました。

最後に「笑顔のセールスマン」(『笑うせーるすまん』ではありません)とは。

もはやどれがオリジナルかわからない、売れないセールスマンが笑顔の訓練でトップセールスマンになるというお話です。

一種の「都市伝説」といえるこうした言い伝えは、確かに事実を凌駕してますが、そもそも「始めに大成功ありきでこそ成り立つ伝説」ですから、これから読者あるいは受講者に知ってもらおうとする人がとるべき手段ではありません。

体験談は読者・受講者の理解を得るための手法ですから。
正直は最善の方法なり。


■文章のハードルは低いビジネス書


幸い、日夜文章修行を重ねなくても、なんとかなるのがビジネス書で、以前にも紹介した(前回ではTさん)コンサルデビューいきなり年収三千万の田中さん。

デビュー直後の原稿は本当に下手でしたが、歳月を経ていくつかの雑誌に連載を重ねるうちに随分上達され、いまやビジネス書の著者としてはなんの遜色もありません。

先日あったときも「10年前に最初の原稿を見たときは、何回も同じ言葉が出て来て、かなり稚拙な印象があったのですが、最近は語彙が増えましたね」と申し上げました。

やはり継続は力です。

田中さんの場合、原稿料もらって訓練したわけですから、非常にラッキーですけど、まあ継続は力とはいえ、原稿依頼に応じて定期的に短い原稿を書くくらいで、どうにかなるのがビジネス書の文章レベルといえないこともありません。

う〜ん、実名出してるんだから、なんか誉めないといかんな。
そういえば田中さんって友人に恵まれている人ですよ。私を含めて。

その他では、割りにこまめに情報をチェックしてますね。感心したのは、あまり人が見ないような媒体からの情報に着目していること。

地方新聞やローカル局のニュースをわざわざ仕入れて、隠れた逸材(ネタ)を探し出しています。

地方新聞から情報を取るなんてことをしている人は、知る限りでは出版業界にもいません。私もやろうかと思います。

もうひとつ、あえて探せば「締め切りを守る」。
原稿は休みの日に書いてるそうなので偉いと思います。

本稿のねらいは、田中さんを誉めることではないし、もう誉めることが思いつかないのでこの辺にします。


■体験談のココロとは


下手な作り話とかけて貸衣装ととく。
そのココロは。

身の丈にあってない。

事実から極端にかけ離れない、現実感を失わない程度の脚色にとどめないと、体験談も説得力を失います。

別の言い方をすれば、痛いところを避けて都合のよいところだけをパッチワークのように継ぎはぎしては、事実の持つ重みを損ない作り話同然になってしまいます。

体験談は無闇にはしょらないことが肝腎です。

優秀な人ほど、ここはテーマと違うから無駄だろうと省略しがちですが、一見無駄と思われるところにこそ、そのテーマにとって「大事な旨み」があるのです。

某財閥系の役員だった方に、系列の会社を立て直した体験をもとに「モチベーションの重要さとトップの働きかけ」について講演していただいたことがあります。

頭のいい人なものですから、体験の中から適当な部分を拾い出しながら、効率よくまとめてお話してくれるのですが、しかしそれでは感動が通じない。

誠に申し訳ありませんが、理論的裏づけよりもご体験の部分を中心にお話いただけませんかとお願いしたところ、人格者ですからそこは聞き入れていただくことができました。

その結果、受講者は企業経営者でしたが、感動も理解もかなりのレベルでお話を聞いてもらうことができました。


■まとめ


凄い体験、めったにない体験は、平凡な体験に較べその事実だけでも貴重です。

最近『獄中記』という秘書給与詐取で投獄された元代議士の本が、注目されていますけど、こうした体験は苦労の分だけ「出版」という目的のためには大きなアドバンテージになります。

そこまでメリハリの効いた体験をお持ちでない方々も、日ごろから体験の棚卸も少しずつ進めておきましょう。コンサルタントという仕事には必ず役に立つはずです。

さて、ゴールデンウィークも終わり、今週から8月の夏休みまで約3ヶ月仕事の毎日が続きます。

次号のテーマは「仕事の中から本のネタを拾う」。

やってる人はみんなやってる、仕事しているうちに本一冊出来てしまうというウマ〜イお話です。お楽しみに。

 

《編集後記》

その人にしかない体験談。これは出版でも、コンサルティングや講演でも、非常に重要な要素ですね。セールスポイントになります。私が最近会ったコンサルタントの方には「実演販売のプロ」として、シナリオづくりからその場でのつかみの技術までを極めている方がいらっしゃいました。

逆に言えば「どの分野を狙って体験を重ねるか?」というポジショニングを戦略的に行っていけば、わずか2、3年でその分野の第一人者と評価されるることもあります。大事なのは、何十年やっていますという年数でなく、どれだけ他人を納得させることができるかという「濃さ」ではないかと思います。さあ、あなたはどの分野を狙いますか?(発行者:樋笠)


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出版プロデューサー/本多 泰輔(ほんだ たいすけ)

プロデューサー・本多泰輔氏は、ビジネス出版社(版元)で20数年の経験をもつベテラン編集者から、出版支援プロデューサーに転身した人物です。その考え方について詳しく知りたい方は、本多氏編集のメールマガジン『コンサル出版フォーラム!本はあなたをメジャーにする』のバックナンバーをご一読下さい。








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