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第018号 『あてにならない文章講座:レッスン4
            “上達必至!カンタン書き方訓練”』


■当社は「出版社です」という出版社


おはようございます。
本多泰輔です。

どうにか拠点を都内某所に持ったのですが、図書館のほうが住み良かったなあと後悔している今日この頃です。

近くに大学があるので、喫茶店でサボりつつヒマな学生たちのもっぱら男女関係にまつわるアホな話を聞いていると、ふと「あんな時代もあったねと…」と中島みゆき歌が口をついて出てきます。

一瞬甦る数十年前の思い出に古びた店の片隅で独り含羞を覚え、その後に彼我のそう大差ないヒマさ加減に気づき慙愧の念に襲われます。

さて、前号で怪しい出版社のことを書こうかと予告しました。

…が、ブラックジャーナリズムやバイブル商法など一部出版社の裏事情に深く入り込んでも、多分この読者には大したご利益はないので止めました。

それにしても「当社は自費出版の会社ではありません。印税を払う出版社です」とわざわざ断る出版会社ってのも不思議です。

まるで天気予報士が「今日は東から日が昇ります」といってるようなもので、何のための口上なのか理解に苦しみます。

ちいさい雑誌をやってますと取材依頼の際に、「後で金銭を要求したり、まとめ買いをお願いしたりすることはありません」と明言しておかないと、まとまらんかったりしますけど、それと同じことなんでしょうかね。

もはや、単行本の出版もお金を取られるケースが一般化しているのでしょうか。

出版界がそこまで危機に瀕しているのか、詳らかにはわかりかねますが、本で広告するにせよ、後々脱税や違法で新聞沙汰になるところやすぐ倒産しそうなところ、まったく実力のないところになど引っかからず、有意義なお金を使いたいものです。


■新聞記者の書き方


現役・OBによらず新聞記者の書く原稿は、なぜかあんまり面白くないのです。私には。

その理由は、文章に振幅がない、あるいは表情がないからだと思っております。

司馬遼太郎を始めとして新聞記者出身の作家は多いのですが、記者時代の文体で作品を書いている人は、おそらく皆無でしょう。

純文学は文体の質そのものが問われますし、エンターテイメントは読者の歓心を惹く工夫が文章に求められますから、パターン化した事実の表記には最適の新聞記事的文章も表現の豊かさでは耐えられないのです。

一方、表現の巧みさを求めなければ、新聞記事を構成するパターン化した表記法は書き手の負担を軽くし、読者が事実関係を理解するのに大層便利な手法です。

ビジネス書は、小説ではありませんので、パターン化した文体をもって事実なり、理論なりを連ねていっても成立しますし、表現の面白さで読者を惹きつけるつくり方も可能です。

どちらの線をねらうかはテーマによりけりですが、いずれであれ下手よりは上手な方がよいわけですね。

で、今回は新聞記者の作文パターンを少しパクってみましょう。

昔、日本に数えるほどしかなかったシンクタンクのひとつからスピンアウトしたN先生のお話です。

独立直後の先生のもとに、シンクタンク時代に築いた人間関係が縁で、産経新聞のビジネス欄に連載する仕事が舞い込みました。

ここでいくつかの文章づくりのコツを担当から教えてもらいました。


■結論から書く


新聞といえども読者の心をキャッチしなければなりません。

ニュースの核心は結果です。大見出しはその象徴ですが、文章の始めに結論を持ってくるのが、これすなわち新聞記事のスタイルです。

よって「起承転結」の結からスタートします。

例えば、桃太郎の話なら「むかしむかしあるところに…」から、始まるのではなく、冒頭

「何月何日、桃太郎と名乗る男が、某県鬼が島に押し入り島の金品財宝を強奪、犠牲者多数を出す大惨事となった」

から始まるわけです。これでは物語の情緒など微塵もありませんが、新聞記事とはそういうものです。

N先生は、結論から始める文章作法をこうとらえました。

「本を書くときでも、各章、各項目の始めに結論を持ってくると読者にとって理解しやすいとともに、書くほうにとっても説明の論旨がシンプルになり、書きやすくなる」

大結論を挙げたら、その後に「その大きな理由・背景」を書き、次に中結論を挙げ「中くらいの理由・背景」を書き加え、必要に応じて小結論および「小さい理由・背景」まで書き込みます。

前に「わかりやすい文章」で書いた分解法による説明のよく整理されたやり方といえます。

しかも結論を先頭に持ってくる新聞記事作成パターンは、記事をまとめるデスク側にも有利なのです。

紙面に余裕がなければ「中結論」以下の文章を切り捨て、紙面が空いていれば「小結論およびちいさい理由・背景」まで載せるというように、どこで切っても結論に変化なく記事に支障がありません。

紙面の都合に合わせ容易にボリュームを調整できますので、新聞にとってはまことに好都合な手法です。

具体的にはどうなるのか。もう一度桃太郎でやってみます。


【鬼が島事件の主犯、桃太郎逮捕!】→(見出し)

「何月何日、鬼が島事件の主犯格と見られる自称桃太郎は、なんとか村派出所に出頭、捜査当局に身柄を拘束された。→(大結論)

調べによると、犯行は主犯格の桃太郎以外に共犯者が三名おり、鬼が島に押し入り金品財宝を強奪したことが明らかになった。共犯者三名の素性は、サル一匹、キジ一羽、イヌ一頭。

犯行後、四名は金品財宝を分けたうえで、それぞれに逃走し、桃太郎はそのまま村の祖父母のもとへ戻ったところを近所の住民に説得され出頭した。捜査当局は残る三名の行方を追うとともに背後関係を探っている」

○まだ紙面が余ってる場合

「桃太郎は、動機について『悪い鬼を退治するためにやった。昔から鬼は人々に迷惑をかけて来たから、自分が懲らしめなければならないと思った』と語った。→(中結論)

捜査当局は薬物使用疑惑、精神鑑定も視野に入れながら慎重に捜査を進める模様。一方『鬼は悪い』と桃太郎に吹き込んだ人物についても、殺人教唆・協同謀議両面の疑いで、近々逮捕請求するとともに事件との因果関係を明らかにする方針だ」

○それでもまだ紙面が余ってるニュースのない日だったら

「桃太郎は、当初は単独犯行を意図していたが、鬼が島へ向う途中に三名と知り合いキビダンゴにて仲間に誘い入れたとも供述。
 →(小結論)

このキビダンゴは祖母のつくったものであることが、祖父の証言からわかっており、捜査当局は祖母もこの計画に関与していたのではないかと関係者の事情聴取を進めている」


■ひとつの文は短く


いつまでもふざけているとまた長くなりますのでこの辺でやめます。

記事原稿作成パターンの原則には、もうひとつ短い文章を奇数行で書くというのがあります。

文章は短いほどエレガントであると、以前にも書きましたし世間一般でもそういわれてます。私は長いですが。

新聞記事全体の長い短いは紙面の都合次第ですから、ここでいう短い文章というのは、ワンセンテンス・単文の長さをいいます。

新聞記事の一行に収まる字数はだいたい11字から12字、当時でも15字以内だったでしょう。この字詰めでひとつの文章を奇数行、つまり3行、5行、7行、9行以内に収めることが原則です。

奇数行で収めると文章の調子がよいといいますね。
別にその度に改行する必要はありません。

ひとつひとつの文、書き出しから丸まで、あるいは「」内の長さですから、その後ろに文章をつないで一段落が9行を超えることも自由です。

ま、これはその辺の新聞を見ていただければわかります。
参考にするならやはりメジャー紙のほうがいいですね。

私も全体は長いですが、一つ一つの文は短いのですよ。ここまで書いていても11字〜12字詰めならほぼ3行程度がほとんどでしょう。

12字×3行=36文字、長くても12字×9行=108字です。

どうです。これならカンタンでしょう。
短く短くパスをつなぐブラジルサッカーのようにやれば、ゴールは目の前です。


■まとめ


N先生が産経新聞に連載したテーマは、職場のヒューマントラブルというものでした。

これがきっかけとなり、雑誌や単行本の執筆依頼が次々飛び込んでくるようになりました。

元来、書くことは不得手なほうでないN先生ですから、雑誌の連載などはお茶の子さいさい、次から次へとこなしていったのですが、単行本一冊となるといささか歯ごたえがありました。

単行本一冊の原稿量というのは400字詰め原稿用紙300枚程度。

「200枚まではいっきにすらすら書けるが、ここで行き詰まり、残り100枚がなかなか書けない」

これが産みの苦しみ、胸突き八丁、ラスト1マイル。

その経験から「いきなり一冊の本を書こうとしても無理。これから本を書こうという人は、雑誌や新聞の短いもので訓練をつんでから取り掛かったほうがよいでしょう」というアドバイスがありました。

N先生からは、さらにもう二つアドバイスがありました。

(1)本を書こうという以上、本を読まなきゃダメ。それも専門書ばかりでなく小説も読むべき。文章の参考にするには文芸書のほうがよい

(2)本を書くなら体力のあるうちにやるべき

以上でした。

さて、次回以降のお話ですが、これまでのように一方的に書いてるのも飽きましたので、そろそろ読者参加型の紙面(画面?)をつくってみたいと思います。

原稿を紹介するにはここでは容量不足ですので、企画書なんていかがでしょうか。

秘蔵の企画をこの場にさらしてもいいという奇特なかたがおられましたら、ぜひその企画書をお送りください。

ここで牽強付会に誉めちぎるか、完膚なきまでに酷評いたします。
もっぱら企画書のつくりかたについてですけどね。

応募お待ちしております。
特に実名を出したいかたは、その旨明記してください。

企画書送り先はこちら↓

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●件名:「コンサル出版!」企画書係
●宛先: mailmag@consulgent.co.jp

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    《編集後記》
 
短い文章で訓練し、慣れてから大作に取り掛かる。このアドバイスを今風に解釈しますと、メルマガやブログなどはピッタリですね。

日頃から強制的に考えて書くトレーニングって大事なんだと思いました。さて、本多さんが上記でご案内している通り、そろそろ実践的なネタに挑戦してみたいと思っています。すでにあたためている企画書をお持ちの方、ぜひお待ちしています!実名でも、匿名でも、OKですので(発行者:樋笠)



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出版プロデューサー/本多 泰輔(ほんだ たいすけ)

プロデューサー・本多泰輔氏は、ビジネス出版社(版元)で20数年の経験をもつベテラン編集者から、出版支援プロデューサーに転身した人物です。その考え方について詳しく知りたい方は、本多氏編集のメールマガジン『コンサル出版フォーラム!本はあなたをメジャーにする』のバックナンバーをご一読下さい。








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