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第029号 『編集者にウンと言わせる企画の見つけ方
                    〜ビジネス書出版の歳時記』
■暦の上では


60回目の終戦記念日です。はたして小泉首相は靖国神社へ行くのでしょうか。

おはようございます。
本多泰輔です。

暦の上ではすでに秋。それにしては暑い。

「歳時記」というのは、もともと農事暦に端を発し、一年間の農作業スケジュールに生活上の文化行事や納税なんぞの行政の時期も収めカレンダーにしたものです。

要するに毎年繰り返されることをまとめた年間スケジュール表。出版界でも、雑誌はもちろんビジネス書発行のスケジュールにも「歳時記」的なタイミングがあります。

季節や時期に無関係に出版するテーマも数多くあるわけですが、企画するほうだって無闇矢鱈にアイデアが溢れ出てくるわけではなく、そうそううまいこと事件が起きるわけでもありません。

企画を考えるにしてもきっかけが必要なのです。「歳時記」はそうした企画の手がかりになります。

女性雑誌が、かつて婦人雑誌といっていたころは、月刊誌が多かったこともあり、ほぼ暮らしの歳時記に合わせた特集を毎年繰り返していました。

いまの女性誌は誌面を若づくりしてますが、四季のファッションと食べ物と物見遊山を繰り返しているのは、むかしの婦人雑誌から家事をはずしたに過ぎません。

男性雑誌でも、もっぱら週刊誌ですが、「歳時記」的に見れば3月には大学合格者をやり、5月には平均給与額較べをやり、6月と12月にはボーナス較べの特集をやるのが例年行事。

毎年繰り返されるので、テーマを考えなくて済むのが「歳時記」のありがたいところです。

農事歴では、毎年決まったスケジュールに合わせてタネや肥料を準備する。ビジネス書でも同様で出版には、テーマに適した時期というものがあります。

ビジネス書の「歳時記」に合わせてナイスな企画を提出する。
渡りに船とはこのことです。


■ビジネス書テーマ歳時記


ビジネス書にも毎年決まった時期に必ず出てくるテーマがあります。編集者もそれに合わせ毎年企画を準備しています。なぜその時期に出てくるかというと、売れるタイミングだからです。

では、ビジネス書のテーマおよび発行のタイミングを「歳時記」風に見ていきましょう。思いつくまま挙げてみます。


<1月>

年初に書店に並ぶ本は、大体前年の12月20日以前に取次ぎに入荷されていますから、正確には12月から1月にかけてということになります。

この時期のテーマは、新年らしく「景気・経済予測、業界予測もの」。

「3月15日確定申告もの」は、すでに11月末にはあらかた出ていますが、販売のピークはこの頃です。遅れてきた版元はこの時期に新刊を投入します。

発行が1月、取次ぎ納品は前月20日、よって原稿は前年の11月1日に入稿されていなければなりません。

ということは企画の提案は8月末から9月の頭までに、という段取りですね。原稿に自信があれば10月でもいいです。

発行から3ヶ月前というのは、編集者が「マジやば!」と焦り始めるタイミングですので、その時までなにもしていない(ほとんどの)編集者は、干天の慈雨の如くにあなたの企画を迎え入れます。

ただしリスクは二つ。

(稀に几帳面な編集がいて)すでに別人の企画で進行している。
ま、これはいつでもあること。仕方ありません。

もうひとつは、企画の変更を要求されて新ネタでわずか一ヶ月のうちに原稿を上げなければならなくなること。

これはけっこうしんどい。


<2月>

春の昇給昇格に向けて「賃金、人事制度もの」が、この時期集中して出てきます。最近は「成果主義」のように季節感のない商品もありますが、やはりこのテーマはこの時期です。

同じテーマでセミナー・研修会がスタートするのもこのあたりから。
日本全国で4月下旬まで続きます。

この時期発行をめざす出版企画の提案は前年9月〜10月までに。


<3月>

年度末なので、税金対策上出版社としては新刊点数を抑えたい月です。しかし、4月は年間で最も本が売れる月ですので、あまり減らすこともできない痛し痒しの月です。

3月後半から新年度を前にして「年度計画もの」や仕事の段取りなど「仕事の基本・原理原則もの」「語学・学参もの」が続々と出てきます。

とにかくこの時期は、新入学、卒業、就職シーズンですので、4月のピークに向けて最も多くの本が市場に出てきます。

企画書は10月〜11月までに。12月は忘年会で忙しいですから。


<4月>

3月後半からの流れがそのままこの月にピークを迎えます。

「新入社員もの」。

仕事の基本や原理原則についてまとめた本は、読者層が広く新入社員ばかりが読んでいるのではありません。

「新入社員もの」とは、新入社員が読むと同時に、新入社員を教育するために管理者が読んでいる本です。

よって「マナー」や「自己啓発書、資格もの」もこの時期に集中します。一方、就職がうまくいかなかった人のために「独立開業もの」も出てきます。

その他、「学参」「語学」その他雑学、カルチャー関係の実用書、通信教育などなどに加え新雑誌が発刊されたりします。

とにかく出版ラッシュです。


<5月>

「会社や仕事がイヤになったら・・・」というテーマが目立ってくるのは、ゴールデンウィークも終った5月半ばから。

時期をねらって新刊は出てないのですが、売れ始めるタイミングはどうもこのへんからです。やはり「歳時記」として見るべきかもしれません。

来年以降は内容が変わるかもしれませんが「就職対策もの」はこのあたりから。「自己啓発もの」もこの時期旬です。

翌月の株主総会が近くなるに従い、新たに取締役を任ぜられることが内定している人たちのために「取締役もの」「会社法務もの」が出てきます。

来年は「コンプライアンス」「CSR」なども出てくると思います。年頭にさっそく企画をぶつけてみましょう。「決算書の読みかた」などもこの時期です。

企画書提出は年の始めに。


<6月>

6月というのは、あまりこれといったテーマの出てくる時期ではありませんね。

ということは何がテーマであってもいいんですが、ボーナス払ってお金が少なくなった会社としては、売上伸ばせと発破をかけるでしょうから「マーケティング・営業もの」・・・は、すでに4月から出てますね。


<7月>

はっきり言って、6月7月8月は夏枯れです。

農事歴ならいろいろ忙しい時期でしょうが、ビジネス書出版界ではこの時期にいつも出てくるテーマというものが見当たりません。

ということは2月、3月編集者は企画に困っているということです。それはそれでチャンスといえます。

「夏休み」をテーマにしたビジネス書企画があれば、ぜひご提案ください。『他人が休んでいるときに差をつける7つ方法』とか。

・・・受験生みたいだな。


<9月>

夏休みも終わり、世間はそろそろ仕事なり勉強なりしようかという時期ですので、4月ほどではないにせよ9月には色々出てきます。

といっても多くは4月のテーマの繰り返しですので、春のバトルロワイアルの勝者はそのまま秋にも残り続け、敗者は新刊をもってリベンジに挑戦してきます。

企画者としては、春の新刊勝負で「いまだ勝敗はつかざるも優劣は判然とせる」5月の段階で負け組み出版社の編集部に向けて、秋の逆襲をそそのかしつつ自分の企画を売り込みましょう。

イヤとはいえない事情が彼らにはあります。テーマは「仕事の基本・原理原則もの」「語学、資格、自己啓発もの」。


<10月>

プロ野球の優勝チームも決まるこのころ、優勝監督関係の本「名将に学ぶ」的なものが出始めます。

「○○経営者に学ぶ的なもの」もこのあたりに目立つのは、株主総会が終ってから企画準備すると発行がこのころになるからでしょう。

この種のものは、本人が書いてくれるのが最善ですが、別に他人が書いても売れますので筆が立つ人にはお奨めです。


<11月>

「確定申告・税金」関係の本は、年々発行が早くなっているので、この時期に何冊か出始め、月末には第一陣が出揃います。先んずれば人を制す。遅れなば梅も桜に劣るらむ、魁てこそ花も実もある。

というわけで企画の持ち込みは夏場の勝負になりますね。

夏のバカンスに夢中になり、企画を出し損ねてしまっても大丈夫。敗者復活があります。

同様に出遅れた版元が翌年1月発行をめざしてますので、そういうところに9月「いまからでも間に合います」と提案してみましょう。

手帳・カレンダーは10月末あたりから出始めますが、売行きが本格化するのは11月以降。


<12月>

年末は稼動日が少ない割りに発行点数の多い時期です。

来年こそはちゃんと計画的に行動しようと、多くの人が思い始めるのが年も押し詰まったこの師走12月。

「手帳の使いかた・スケジュールの計画・管理のしかた関連のもの」などは、そうした人々の気持ちを見透かしたようにこの時期書店店頭に出揃います。

また、翌年4月に施行される新法があれば、関連の本が売れ始めるのはここからです。


■まとめ


書店で目立つベストセラーは、季節に関係なく売れ続けていますから、本に季節変動はないように見えます。

また、実際季節とは関係ないテーマも数多くありますし、出版社自体「歳時記」を意識して本をつくっているところは案外少ないと思います。

学習参考書のように、受験シーズンと入学シーズンという明らかな季節感は、ビジネス書にはないのです。

だからといってベストセラーだけを追い続け、桁違いの当たり外れを繰り返する出版社は現代では生き残れません。

どこも安定した経営をめざし、底堅い数字を求めています。しかし、底堅い数字の根拠といえば、他社で売れている、前にも売れたから、くらいしかないのが出版社です。

発行のタイミングを見据え、マーケティングを示唆した企画提案をすることは、編集部にとってもかなり心強いものと映ります。

「歳時記」を意識して企画することは、編集部に出版実行を決心させる後押しになるわけです。

そういうわけでご参考にしていただければ幸甚です。

思いつきで挙げたテーマですので、すべてを網羅したとはいいがたいですが、いずれにせよ「ものには旬がある」ということで、みなさまのブレイクのタイミングもやがて訪れることと存じます。

さて、来週は本多は夏休み。

樋笠社長、懇親の・・・じゃなくて渾身の「出版成功したコンサルタントインタビュー」が登場します。

お楽しみに。


    《編集後記》
 
ビジネス出版の歳時記とは、意外なテーマでしたね。でもわれわれの業界にとっては、シーズンを意識せずにはおれないサイクルで仕事をしていますし、多少なりとも執筆の参考にしていただければと思います。来週号のインタビュー、終了したのですが、毎度のことながら「書けない話」も多くて、まとめるのが大変そうです。。。(発行者:樋笠)



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出版プロデューサー/本多 泰輔(ほんだ たいすけ)

プロデューサー・本多泰輔氏は、ビジネス出版社(版元)で20数年の経験をもつベテラン編集者から、出版支援プロデューサーに転身した人物です。その考え方について詳しく知りたい方は、本多氏編集のメールマガジン『コンサル出版フォーラム!本はあなたをメジャーにする』のバックナンバーをご一読下さい。








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