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第164号 『コンサル出版ならではの出版』

45年前の東京では、今日この日はオリンピックをやっていたわけですね。過去は永遠に輝きを失わず、未来は常にほの暗い。

2016年東京オリンピックは幻に終ってしまいましたが、石原都知事は本気でやれると思っていたようです。

それに対し、ほとんどの都民および日本国民は、どうせ南米大陸になるだろうと冷ややかでした。当事者と周囲ではこれくらい見解に差が出るものなんですね。

かく言うわたしめは、そりゃ今度はリオでしょと思ってはいたんですが、環境重視の都市で開催される環境対応型のオリンピックというテーマ性に、なんかほかの国よりすぐれたものを感じ、いつの間にかこりゃひょっとするとなんて思ってしまいましたが、やはり結果はみなさんのお考えのとおりでした。

とりあえずオリンピック東京招致のバッジだけ記念にとっておきます。

そういうわけで本多泰輔です。

これまでのメルマガで書いたかどうか、あんまり記憶がないのですが、これは実にコンサルタントらしい出版だなあという出版形態があります。

コンサルタント以外ではたぶんできない出版です。まさにコンサル出版の極めつけといってもいい。

どんなものかと言いますと、クライアントの会社をテーマに本を書くことです。

なあんだ。そんなことか。
まあ、力んで紹介するほど、別に珍しいものじゃありませんでした。

それでもそんなものは知らないよというかたのために、もうすこし説明いたします。

たとえば「すごい幹部が次から次へと生まれる会社」とか「なぜこのお店には行列ができるのか」とか、あるいは「リピーターが死ぬまで離れない会社」とか、一見ノウハウ本、実は会社のPRにもしっかり貢献してるという本、ときどき書店でも見かけますよね。

そういうやつです。
しかも、こうした本は案外売れることもあるのです。

ポイントはその会社の社長が著者ではなく、コンサルタントが著者というところですね。まあ、経営評論家でも、経済ジャーナリストでもいいんですが、第三者による著書だということです。

社長が著者のほうが売れる場合もあるのですが、さほど有名ではな
い会社の場合、第三者が著者のほうが出版社としては扱いやすい。

よくわからないサプリメントの本を売ってる本人が書くより、医学博士の肩書きのある人が書いてるほうが信頼性があるのと同じです。


■クライアントをテーマに出版する利点

この種の本の利点は次のとおりです。
コンサルタントにとっては

1.執筆、出版によってクライアントの会社に貢献できる
2.いかなるいきさつであろうと、著書は著書
3.会社はPR予算をつけて、相当数を買取るので出版のハードルはきわめて低い
4.印税もたぶん入ってくる

クライアントにとって
1.PR予算以外は特に労務の提供がない(書かなくても本はできる)
2.広告やCMとは異なってPR・マーケティングが可能
3.一応、第三者のコンサルタントが書いているので客観性は担保できる

出版社にとって
1.一定部数の買取りがあるので損失がない
2.会社との調整は著者コンサルタントがやってくれるので楽


こういう本は、会社が大きくないとだめなんじゃないかとお考えの方もいるかもしれませんが、会社の規模、業暦は関係ありません。つくったばかりの会社だってできます。

業種もそう神経質なものではありません。キャバクラだって何だってOKです。問題ありません。

条件はきっぱり一つ、会社の規模には関係ありません、著書の買取
りがあることのみです。

ただし、会社のパンフレットではありません(みたいなものかもしれませんけど、建前上は)から、テーマは相応に工夫する必要があります。

それは出版社の都合ではなく、著者の名誉と将来のためです。経営コンサルタントが書くのですから、それらしいビジネス本でないと、著者の信頼にも関わります。将来の仕事に影を落とすことのないよう、専門以外の分野にまでテーマを広げるのは控えましょう。

人材育成の専門家なら、「なぜこの会社は人が育つのか」というテーマ程度にとどめ、クライアントが卵屋さんだからといって「おいしい卵料理レシピ」にまで挑戦する必要はありません。

本は、商品のPRよりも会社の「社格」や組織の信頼性に貢献する媒体ですから、PRするにせよ媒体の特徴にあったテーマを設定すべきでしょう。


■スポンサーがいると出版社も手厚い

さて、テーマ、企画は、著者と会社で打ち合わせが済んでいれば、出版社から再度あれこれ軌道修正を求めるような注文がつくことはほぼありません。注文があるとしたら、「もっと買ってくれ」ということでしょう。

それでもなお不安ならアドバイスを求めることはできます。しっかり買ってくれるよい著者ですから、出版社側も並みの新人著者とは扱いが違います。かなり親切丁寧です。

でも、態度が親切丁寧だからといって、本気で企画を考えてくれていると安心してはいけません。なぜ親切なのか、その理由を考えてみましょう。そう、大部数を買ってくれるスポンサーがいるからですね。

買ってくれるスポンサーがいるということは、本が書店で売れなくても、出版社は損をしないということです。そういう状況でも、なお必死になって売れる本をつくろうとは、人間ふつう考えません。そういうもんですよね。

ところがそういういい加減な企画のほうが売れたりするのも世の中です。ですから、聞くほうもいい加減な気持ちで、アドバイスを受けましょう。

なんにせよ本が売れれば関係者全員ハッピーです。
さて、かねてご案内のとおり今週末セミナーを開催します。

絶賛売れ残り中で、この機を逃すと、あまりの不入りに主催者が二度と開催しないかもしれないという、超レアものセミナーです。

今生の思い出にぜひご参加ください。


↓↓↓

…………………………………………………………………

◎ビジネス出版社『中経出版』の元・編集長のセミナー開催決定!
(10/16金曜 15:00〜17:45 東京)

http://www.keieido.net/publish-seminar.html

ビジネス書の有力出版社である『中経出版』にて今年3月まで現役の編集長を務めていた奥平恵氏による、初めてのセミナーです!
(注:今回が最初で最後になるかも?しれません。)

奥平氏は、中経出版をはじめ出版業界で30年以上のキャリアをもつベテラン編集者で、現在も中経出版のアドバイザーとして外部から企画を提供したり、他の出版社へも企画提供や執筆・編集業務を行っている第一線のプロフェッショナル。

そんな奥平氏の経験から、これからビジネス関係の出版を目指す方、2冊目・3冊目を目指す方へ、出版社側の本音をお話します!

さらに後半のパートでは、本メルマガ編集長としてビジネス出版社OBならではの内部情報や毒舌を披露してきた本多泰輔が、何としてでも本を出したいという方のために、より今日的かつ実践的なレクチャーをさせて戴きます。

これからビジネス書を出したい、2冊目・3冊目を狙いたい、という方には、きっとご参考になる、ここでしか聞けない豪華2本立ての内容だと思います。

※あまり大きな声では言えませんが・・・出版業界のインサイダーとして豊富な人脈・コネクションをもつ講師のお二人と名刺交換して、企画を見てもらうことが一番の出版への近道かもしれません!

先着順で締め切りますので、ご興味ある方は、ぜひお早めにお申し込みください。

<予定内容>

●第1部:ビジネス出版社の元編集長が語る、出版社側の考え方

1.著者が知らない出版社のインサイダー事情
・ビジネス出版社の編集者はどんな仕事をしているのか

2.ビジネス出版社が企画を決定するプロセスとは?
・編集会議の内幕と本を出す決裁権限

3.持ち込まれる企画書・原稿は実際にどうなっているのか?
・実際に送られてくる企画書、原稿のゆくえ

4.編集者の目に留まる企画書のポイント
・こんな企画書が注目される、こんな企画書はダメ

5.確実に本を出したい方への実践的なアドバイス
・忙しくて書く時間がない人でも本は出せる


●第2部:本が売れない時代に出版するためのポイントとは?

1.出版の効果
・なぜ、2冊目、3冊目の著書があったほうがよいのか

2.出版社を攻略する方法
・刊行スケジュールのエアポケット
・企画の穴と狙い目の出版傾向

3.なぜあの人は次から次へと本が出せるのか
・目標は年間3冊

4.著書づくりのファクトリーをつくろう
・企画書も原稿も書かない作家たち

※当日の講演内容は一部変更になる可能性もございます。

◆開催日時
10月16日(金)大安  15:00〜17:45(開場14:30)

◆場所
ちよだプラットフォームスクエア 5階会議室にて

◆対象
ビジネス書の分野での著者デビュー、出版を目指していらっしゃる方。(とくにコンサルタントや研修講師の方、歓迎します)

◆定員
15名を予定 ※先着順に受付

◆会費
15,000円

◆お申し込みフォーム
http://www.keieido.net/publish-seminar.html

<受講者特典!>
出版企画書をご準備できる方には、本多氏より、内容に対してコメント・アドバイスをさせていただきます。また有望な企画につきましては、ご希望に応じて出版実現に向けた支援(プロデュース)をさせていただきます。




   《編集後記》
 
残暑お見舞い号以来、セミナー開催が決まり久々のハイペース発行
を続けてきました。しばらくまた休刊状態になるかもしれませんが、よろしければ解除せず放置しておいてくださいね(発行者:樋笠)





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