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経営を変えるマネジメントコーチ入門
第1回 「経営には実証済みの手順を使う」

株式会社すごい会議  大橋 禅太郎

日々会社を経営していく上で、数々の困難に出会う。そういったときに、実証済みの手順で解決することを検討してみてはいかがだろうか?

遅刻常習者に遅刻をしないようにする手順を例にとってみよう。

社員が遅刻してくると上司は「なにやっていたんだ?」「なぜいつもいくれる?」といったことを「復讐」の感情を込めて伝えることが一般的に行われている。人間されたくないこと(遅刻)をされると、相手に復讐(説教口調)したくなるのは「普通のやり方」である。

では「すごいやり方」はどうするか?

以下の条件を満たした言葉が一番効く:
その人自身でなく、その人のとった具体的な行動に対してだけ指摘する。
「されたくないことを(遅刻)」をされてから間もなく、できればその瞬間に指摘する。
相手に自分の行動を変えるかどうかの選択肢がある。
復讐(説教)をしていない。
すぐさま別の話しにうつる。(相手の言い分を聞いたり、“次からどうしろ”などの指示をしない)
具体的には、「あなたが〜をしたことで私は○○と感じた」と相手に伝えて、その話しを終わりにする。人は誰かに「されたくないこと」をされると、それを行った相手に復讐する。怒りの口調や説教という形で人格も含めて相手自身を攻撃する。攻撃された側はそれによって十分ダメージを受けたと感じ、自分が行った行為をご破算にする。もちろん、その後の行動は、かわらない。

この手順を進める上で重要なのは、「型どおり」に行うことである。

例えば「おまえいつもそうなんだけどさ」と付けると、具体的でなくなり、また復讐が感じられる。またこれを言った後に、説教をしたり、相手の言い分を聞くと「どちらが正しいか」の議論になり、次からの行動はかわらない。

こういった手順は、
経営者が立てた目標に共感を持たせる手順
経営幹部がトップの意志を実現するための戦略をおのおのの役割範囲の中で持つ手順
問題を解決する手順
会議のやる気を上げる手順
望ましくない言動や振る舞いを止めさせる手順
を始め、情況に応じ50以上の手順が用意されており、それを組み合わせて使うことによってさらなる成果を生み出す。

これらの手順は米国で開発され、日本でも2001年より三菱重工、リクルート、ニッセン、プライスウォーターハウス、キャノン販売、電通国際情報サービスといった企業に採用され実績を上げている。

半期が終わった時点で通期利益目標三億円が難しかった会社が、この手法を導入し、結果通期で五億円の利益を上げているといった実績が次々と出ている。


■バックナンバー


第1回 「経営には実証済みの手順を使う」

第2回 「ビジネスの楽しさを思い出しました」
第3回 「問題解決」
■大橋 禅太郎/株式会社すごい会議 代表取締役
http://www.managementcoach.com/
1999年に当時僕がシリコンバレーで起業していたガズーバというベンチャーで、マネージメントコーチのサービスを受け、チームに、そしてなによりも自分自身の中でブレークスルーが起きました。2001年、今度は僕がコーチになることにしました。根っからのビジネス好きで、小学校5年生の時には、同級生に株券を発行していました。日本や、米国でビジネスをスタートし、マネージメントコーチの一つ前が、ガズーバ(2002年コラボラシスに売却)というシリコンバレーのインターネットベンチャーでした。ビジネスをスタートしていく中でのいろいろな喜び、苦悩、発見、おちこみ、青空、台風を経験していく中で、マネージメントコーチに出会いました。当時10数名で、才能とエネルギーに満ちた集団でしたが、マネジメントとしては空回りしていた僕達が、一つの方向に向けて、数々のチャレンジをぶちのめしながら進んでいけるようになったのです。結果会社は約半年で60人を超える組織となり、1000万ドルを超える出資を受けることが出来ました。2000年の秋に、日本で講演をさせていただく機会があり、シリコンバレーのベンチャーの中で面白いと思われる、マネージメント・コーチの話をすると、経営者の方々から「あなたがやってみれば?」というコメントをいただきました。それがきっかけとなり2001年1月から日本でパイロットプログラムを始め、リクルート、プライスウォーターハウス、ネットイヤーといったお客様から、当時日本でほとんど実績の無かったサービスにご理解をいただき、サービスを開始することができました。

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