みなさんは「コンサルタントが企業に提案をする現場」を、何回くらい、経験したことがあるでしょうか？

よくコンサルタント（または研修講師）を使っている企業の担当者なら、年間で１０回以上というヘビーユーザー？もいらっしゃるかもしれません。またコンサルタントの方なら、自らの仕事のために、年間で５０回以上の提案をしていらっしゃる方もいるでしょうか。

当社のようなエージェント会社（紹介業）という特殊な立場では、ほぼ毎日が、企業訪問や、コンサルタントと企業との提案現場です。年間の延べ回数で見ると、おそらく、軽く５００回以上になると思います。

また、さらに特殊なのが、社員１０名以下の小規模企業から一部上場の大企業まで、テーマも、企業研修や、人事制度や、営業支援や、生産現場改善のような一般的なテーマから、かなり特殊な内容まで、本当に千差万別、いろいろです。

よく「いろいろ」と申し上げても、いったいどういう風に「いろいろ」なんだ？と聞かれますので、一例を挙げますと・・・

◎テーマ

研修、講演、セミナー講師、コンサルティング（賃金制度、人事制度、採用支援、売上アップ、営業教育、不振店対策、ISO9001、IPO支援、経営革新法申請、プライバシーマーク、業務効率化：BPR、開業支援、経営相談・・・）。

◎業種

化粧品メーカー、飲料メーカー、IT関連製品メーカー、スポーツ関連、住宅、建設、ソフトウェア、ネット販売、飲食店、ネイルサロン、美容院、医療介護、宿泊施設、互助会、公的機関・・・。

◎地域

東京、大阪、千葉、福岡、静岡、和歌山、広島、秋田、山口、兵庫、埼玉、神奈川、奈良、京都、滋賀、愛知・・・。

といった感じなのです。これらは、実際に昨年秋ごろにご相談のあった案件から無作為に抜粋してみたのですが、本当にいろんな会社があって、いろんな課題があるなぁ・・・というのが日々の実感なのです。

このように日々、様々なご相談を受けて動いているのですが、もちろん全てのご要望にお応えできる訳ではありません。

ご要望するコンサルタントが探しきれないケースや、提案を行ったが競合他社のほうが優れているケースや、日程や予算が合わないケースなどもあります。

本当にコンサルタントが必要なのに、ニーズにお応えしきれない。こんな時には自社の力不足を実感して、まだまだやるべき課題は多いなぁ・・・とやる気が湧きます。

また反対に、正直なところご支援したくないようなお客様も、たまにいらっしゃいます。ほかに言葉が思い浮かばないので「お客様」と表現していますが、正確に言いますと、ビジネス上の取引もなく、お付き合いもしたくないので、本当はお客様ではありません。

世の中のすべての企業が良い会社というと勿論そうでなく、関わりたくないような会社もあります（皆さんにもご経験があると思いますが）。

明らかに不正や反社会的な活動をしている会社は論外としても、普通の会社に見えて、そういう「招かざる会社？」が、たまたまコンタクトを取ってくることもあるのです。そういった会社の特徴は、

×礼儀がなく横柄（またはルーズ？）である
×ビジネス相手を尊重する気持ち（他利の精神）に欠けている
×タダで相手から情報を得たり利用しようと考えている
×相手に要求するばかりで自社で本気で考えようとしない
×きちんと意思決定ができず相手の時間を延々と浪費する・・・

といった感じがします。
人間でも同じですが、関わりたくないタイプは、本当に気分も悪いですし、遠ざけたいものですね。

当社は自社サイトで通常の問合わせフォーム以外に「無料相談」フォームを設置していますが、そこに時々問合わせが入ってきます。

内容に応じて、提携のコンサルタントの皆さんに回答して頂き、その内容をまとめて返信差し上げるのですが、ひとことの返事もなく、連絡をしても反応もない・・・といったことも実際にありました。忙しい中、すごく熱心に、親身に回答してくれたコンサルタントの気持ちを考えると、非常に「がっかり」します。

また実際に呼ばれて商談に行った場面でも、さんざん待たされた挙句に、あからさまに業者扱い？するような、横柄な態度で、偉そうに、あれこれと思いつくままに身勝手なことを要求する方もいらっしゃいます。当社はあなたに雇われている訳でもないのに、いったい何を勘違いされているのでしょう？、と思います。

「二度と連絡しないでください」と、実際には言いませんが、正直、そんな気持ちになりますね。私たちも暇ではありませんから、そんな相手をしている時間があったら、本当に支援を必要としている、誠実にビジネスをやっているお客様のために時間を使いたいのが本音です。

そういったビジネス上の礼儀もない、失礼なオファーは、すぐに頭から消し去って、切り替えるようにしています。そんな気持ちでビジネスをやっている方が、とても事業で成功するとは思えないですし、またそういった会社が、お客さまに喜ばれるビジネスをしているとは、とても想像できません。

人から喜ばれないビジネスを、お金をもらうという理由だけで支援したいなんて、まともなコンサルタントであれば考えないでしょう。当社も同じスタンスです。

なんだか今回は愚痴っぽくなってしまった感じで、失礼しました（実際に、このような『歓迎できないお客様』は、ごくごく一部ですが、なるべく近寄ってこないようにしたいですね・・・）。

来月は、もっとポジティブな話題をご紹介したいと思います！

■関連情報

コンサルジェントが書籍で紹介されました！

『起業家を続々と輩出するリクルート式仕事術』
著者：荒井 裕之　出版社：ぱる出版（2005/12発行）


過去にコンサルタントに関するコラムを寄稿しています。よろしかったらこちらもご覧下さい。

「失敗しないコンサルタント利用の秘訣」＠IT 情報マネジメント
「コンサルタント業を目指すには」All about Japan フリーランス

■バックナンバー　一覧に戻る