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連載コラム
連載コラム『明日から使える新規事業講座』鈴木進介/株式会社コンパス
シリーズ:明日から使える新規事業講座 明日から使える新規事業講座

第1回 『事業企画のための3つのレンズ』


今回から新たなテーマとして「新規事業開発」についてご案内をさせていただきます。

企業のゴーイングコンサーン(事業継続)にとっても、新規事業開発は非常に大きな意味を持つことはお分かりかと思います。貴社の経営の一助となればと願い、筆を進めたいと思います。

新規事業開発のスタート時において、企画はとても重要業務であり、時には難しく感じるものです。

しかし、“3つのレンズ”を用いて、構想することで、アイデアイメージがより具体的な事業企画に変身します。ここでは企画に有効な、3つの視点の持ち方をご紹介しましょう。

1.「絞り」のレンズ
 


一つ目は「絞り」のレンズです。

これは物事をとことん絞って細分化した時に、どんな市場が考えられるかという視点です。
実は成功する事業開発の殆どは「絞り」の効いたビジネスであるという実態があります。

今や液晶の代名詞となっているシャープも、実は「絞り」のレンズによって成長してきた会社なのです。

以前は、白物家電やAV機器でも松下やソニーが発売している廉価版を出しているようなブランドイメージでした。

しかし、15年ほど前よりテレビを中心に“液晶のシャープ”へとその絞りを強めていったことは大きなトリガーになりましたね。


.「逆張り」のレンズ
 


そして二つ目は「逆張り」のレンズです。
天邪鬼になって、皆の逆を向いて歩いて行くわけです。

例えば最近私はニンテンドーDSに、はまっていますが、これなどはソニーのPSが高度で複雑なゲーム開発を志向する逆を向き、簡単でシンプルなゲームにしてユーザーの裾野を広げる戦略で大成功をおさめました。

また、女性用の市場が普通であったところに、敢えて逆を向いて、男性用市場を開拓するという例もあります。

男性用ヘルスケア会社のマンダムが、油とり紙などを男性向けに発売したことも同様でしょう。
企業から消費者ではなく、消費者から企業へというWEB2.0の流れもそれにあたりますね。


3 .「組み合わせ」のレンズ
 


最後の三つ目は「組み合わせ」のレンズです。一つではそれほど価値を持たないものでも、組み合わせることで、新たなものに生まれ変わったり、突然付加価値を生み出すことがあります。

今、小売の世界でもカフェと本屋の組み合わせなど“複合店”という業態が当たり前の世界になってきていますが、これなどは好例と言えるでしょう。

また、携帯のオンラインゲームを展開する(株)デクスターという会社は、ゲーム内で取得したポイントを実際の飲食店などで活用できるような仕組みを構築しています。

これなどは、バーチャルとリアルの「組み合わせ」のレンズを通じてつくられたビジネスモデルになります。

企画業務において大切なことは、発想やひらめきだけではありません。
新たな視点で物事を洞察することです。

多くのビジネス書を読むことよりも、シンプルに3つのレンズを使って考えてみれば、自然と複数のヒントが生み出されてきます。

新規事業の企画と言えども、物事は難しく考えず、基本的なツールを使いこなし、使い続けるということが大事になります。

一度、貴社の事業企画に、3つのレンズを使ってみてはいかがでしょうか?


  ■バックナンバー

第1回 「事業企画のための3つのレンズ」

第2回 「事業計画はビジネスモデルが鍵を握る」
第3回 「市場調査にお金をかけるな!」
第4回 「戦略はシンプルに考えよう!」
第5回 「損益計画は難しく考えなくてもいい!」
■鈴木 進介/株式会社コンパス 代表取締役   http://www.compas.co.jp
鈴木 進介/株式会社コンパス 代表取締役
「新規事業に特化したコンサルティング事業はお任せください」
1974年生まれ。富士通グループにてコンピュータの営業、商社で半導体の法人営業職を経て、2000年に(有)エフティーシーを設立。パソコン教室の経営、インストラクターの派遣事業を中心に展開。パソコン教室は半年以内に生徒数が100名を突破し、地域一番店に。同時に起業家交流会を組織化し、数多くの新規事業の支援に携わる。2001年にコンピュータ関連事業を売却し、業容を新規事業に特化した経営コンサルティング業に業態転換。2005年、(株)コンパスを設立。現在は新規事業プロデューサーとして数多くの新規事業の創出や起業家型人材の育成に携わる。





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