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第4回 『戦略はシンプルに考えよう!』


新規事業開発において事業計画を作成する際に、「戦略」を立案することが一番肝となります。
特に、どのような売る仕組みにするのか“マーケティング”戦略はとっても重要な鍵を握ります。

そこで、今回は戦略立案の際に覚えておくと役に立つ方法をご紹介したいと思います。


1.基本的な項目を深く掘り下げよう!
 


多くの方はビジネス書をたくさん読むことで知識をつけ、戦略づくりに頭をひねります。
しかしながら、どんな理論に頼って戦略の骨組みを作っていけばいいのかは、悩んでしまうものです。

そこで、私はシンプルに5つの項目だけを徹底的に考えるようにコンサルティングの現場では申しあげています。

それは、(1)コンセプト、(2)ターゲット、(3)商品、(4)プロモーション、(5)差別化の5つです。

実は、戦略立案の基礎は、この5つに代表される骨組みをしっかりと作ることにあります。
それでは、順に内容をご紹介していきましょう。


2.やっぱりコンセプトこそ命!
 


コンセプトとは、概念と直訳されますが、言い換えれば、「顧客が買う理由」であり、「その商品が持つ本質的価値」のことを指します。

実は、良い企画でも、このコンセプトが明確になっていない事業計画が多く見受けられますので、注意を払いたいものです。

例えば、ニンテンドーDSのコンセプトは何でしょうか?画像がきれい?ソフト数が多いこと?デザイン?いえいえ、恐らく「いつでも、誰でも、手軽に」という部分がコンセプトではないでしょうか。

つまりコンセプトの明確化は事業計画、特に戦略の核を作る作業になりますので、ここに命をかけて頂きたいと思います。


3.「誰に、何を、どのように」が基本

 


次に前述した(1)〜(4)は通常、「誰に、何を、どのように」販売するのかという三点セットで戦略の基礎を検討していきます。では、順に三点をご紹介していきましょう。

(1)まず「誰に」は、単純に年齢、性別、エリアなどで分けて、どんな層を狙うのかを検討するのが一般的です。また、これに追加して趣味や行動パターン、心理的特性なども細かく分析していくこともよく行われます。

しかしながら、事業計画書を作成する作業は、経営分析ではありませんので、前述した要素を加味してモデル像を作り上げることをお薦めします。象徴的な顧客像をつくることで、イメージがしやすくなるからです。

(2)次に、「何を」ですが、これはスペック(仕様・機能)などハード的な価値とそれが生み出すコンセプトなどソフト的価値を一度列挙して検討してみましょう。またサービスの場合は、メニュー表を作成することもお薦めしています。

(3)最後に、「どのように」ですが、これは顧客へ商品の価値を届けるための営業方法や宣伝方法になります。よく企画は良いのに営業方法が考えられていない事業計画を拝見しますが、ここは熟慮しておきたいところです。


4.差別化こそ新規事業の価値

 


新規事業に限ったことではありませんが、差別化は企業が生きていく上での生命線となります。そのため、特にこの部分が明確になっていなければ、そもそも新規事業は企画としても意味をなしません。

手順としては競合の弱みを把握すること、そして差別化ポイントを複数仮説で書き出してみることから、検討していくとスムーズに考えられます。

色々と書きましたが、整理すると戦略を考える際には、まず骨格である「(1)コンセプト(2)ターゲット(3)商品(4)プロモーション(5)差別化」をシンプルに考えてみましょう!



  ■バックナンバー

第1回 「事業企画のための3つのレンズ」

第2回 「事業計画はビジネスモデルが鍵を握る」
第3回 「市場調査にお金をかけるな!」
第4回 「戦略はシンプルに考えよう!」
第5回 「損益計画は難しく考えなくてもいい!」
第6回 「新規事業の成功の秘訣は組織運営にあり!」
■鈴木 進介/株式会社コンパス 代表取締役   http://www.compas.co.jp
鈴木 進介/株式会社コンパス 代表取締役
「新規事業に特化したコンサルティング事業はお任せください」
1974年生まれ。富士通グループにてコンピュータの営業、商社で半導体の法人営業職を経て、2000年に(有)エフティーシーを設立。パソコン教室の経営、インストラクターの派遣事業を中心に展開。パソコン教室は半年以内に生徒数が100名を突破し、地域一番店に。同時に起業家交流会を組織化し、数多くの新規事業の支援に携わる。2001年にコンピュータ関連事業を売却し、業容を新規事業に特化した経営コンサルティング業に業態転換。2005年、(株)コンパスを設立。現在は新規事業プロデューサーとして数多くの新規事業の創出や起業家型人材の育成に携わる。





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