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◇◆◇　経営革新！１００人のコンサルが語る事業成功の秘訣　　　◇
◆◇　　　　　　　　　　　　　第５８４号【11/09/14】　　　　　　　　　　◇◆
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《今日のCONTENTS》

１．『やらなくたってなんともない』　　　　　　　　　山田　亮

２．中国・アジア販路開拓セミナーのご案内（9/22・大阪）※無料

３．編集後記

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『やらなくたってなんともない』


皆さんの社内を見渡してみて「頑張っていない人」は少ないのでは
ないかと思います。しかし「目論見通りか、それ以上の成果」を出
す人も少ないのではないでしょうか？

そもそも本来掲げている目標は「必達目標」であるはずです。

しかしなぜか多くの職場では、まるで「努力目標」であるかのよう
な甘い認識が蔓延しているように思えてなりません。この厳しい時
代でもなぜこのような「甘い認識」が蔓延ってしまっているのでし
ょうか？

経営者はどうしても「社員の意識の問題だ」と片付けてしまいたく
なるようですが、しかしそう決めつけてみたところでそう簡単に
「社員の認識」は変わるわけもありません。

ましてや、「ゆとり世代」とか「Ｕ−２９」と呼ばれる若者世代の
特徴として「普通で良い」という上昇志向の希薄さも指摘されてい
ます。

まず確認する必要があるのは「計画」についてです。誰もが言葉は
知っている「ＰＤＣＡ」のスタートラインは「プラン」なのです。

そもそも具体的な計画が無い「ノープラン」の状態では、「イメー
ジできないことは実現不可能である」という言葉の通り、余程低い
目標でない限り実現不可能です。

しかし多くの社員には目標達成のイメージやストーリーが構想でき
ていません。

古く懐かしい右肩上がりの時代には、目標さえ管理して置けば計画
など無くてもなんとかなったという背景が実際にありましたが、現
在の厳しい環境ではそれでは可能性が低いのは当然です。

しかし、多くの企業では事実上「ノープラン」であること、また
「プラン」を考えるのは個人の責任と片付けてしまっていること、
更にその根底には「プラン」をいい加減にしていて大切にしない
という企業文化に起因しています。

そうなると「出来る方法がわかっていないし、誰も教えてくれない
のだからやりようがない」という「開き直り」、「甘え」が蔓延し
てしまうことになってしまいます。

次に確認するべきなのは「怒る」「怒られる」という行為がどれだ
け職場で行われているかどうかです。本来「やるべきことが実行さ
れなければ誰かに怒られる」はずです。

しかし、多くの会社では「怒る」「怒られる」というやりとりが余
りにも少ないように思います。

やるべきことがなされない事実があるのに「怒る」「怒られる」と
いう行為が無く、その結末が曖昧になってしまうのであれば、やは
り当然の結果として「甘えの思考」「甘えの企業文化」が醸成され
てしまいます。

ではなぜ多くの職場では「怒ること」ができず「怒られない」ので
しょうか？

やはりこれについても、そもそも各人の計画が明確ではない「ノー
プラン」であるために、怒るべきマネジャーは「プランは共有でき
ていない」ために「怒るにも怒れない」ということが根底にあるよ
うに思います。

どのマネジャーでも「理不尽に怒る」ことによる人間関係の悪化を
避けたいからです。例え結果は伴っていないとしても、朝から晩ま
で頑張っているように見える部下に対して、もしも「理不尽に怒っ
てしまったら」と思うだけで心が折れてしまうマネジャーも多くい
ます。

やはり計画が明確で、その計画を部下と上司が当たり前に共有して
いる状況が無い限りは「やるべきことをやらなければ怒られるのは
当たり前」という環境にするのは難しいと思います。

このように「そもそもそこまでやろうと思っていない」「やらなく
たってなんともない」という認識が蔓延してしまう原因は「社員の
意識の問題」というよりも「ＰＤＣＡが当たり前になっていない組
織の環境と組織的仕組みの未整備」にあります。

全ての社員が「計画を立ててＰＤＣＡを回す」のが当たり前で、そ
れを組織的に関与していく環境があるならば、甘えた認識など醸成
されるはずがありません。

とてもベーシックなことなのでありますが、このような当たり前の
メカニズムが組織に機能しているかどうか、是非この機会に点検さ
れることをお勧め致します。

もしかすると「やらなくたってなんともない」という甘えん坊の悪
魔が潜んでいるかもしれません。


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《今週のコンサルタント》
山田　亮（やまだ　りょう）
株式会社サイエス　チーフコンサルタント

「中小企業のマネジメント環境構築、組織運営革新はお任せ下さい」

１９７２年生まれ。現在、中小企業対象のコンサルタント会社、株
式会社サイエス・チーフコンサルタント。以前は、大手商社、中堅
商社、プラスチック加工メーカーにて一貫して新規開拓中心の営業
職を経験。プラスチック加工メーカーでは新事業の立ち上げや新工
場の立ち上げなど経営幹部として若手の育成も図りながら会社を中
堅企業へと進化させた実績を持つ。


《経営堂・詳細プロフィールはこちら》



《私のお勧めビジネス書》

『「暗黙知」の経営』―なぜマネジメントが壁を超えられないのか？
著者：田坂　広志　　出版社：徳間書店

あるべき論、精神論など実態に即さないビジネス書が多い中で「簡
単には言葉に出来ない大切なこと」の本質を学ぶことができる素晴
らしい本です。古い本ですが是非お勧めです。
http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4198609039/consulgent-22/ref=nosim


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《今週のコンサルタント・インタビュー》


●コンサルタントになったきっかけはなんですか？


　 実業時代に中小企業経験が長く、また中小企業との取引も多かっ
　 たのですが、どの中小企業も組織運営面のまずさから「伸ばせる
　 のに伸ばせない」というもったいない状況にあると感じていまし
　 た。

　 そこで「中小企業を伸ばす」ためのお手伝いがしたいと思いこの
　 世界に飛び込み、鞄持ちからスタートしました。


●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか？


　 理想論、精神論はできる限り排除して、その会社の実情に即した
　 「伸ばしていける環境・仕組みづくり」をスピーディーに行うこ
　 とを心掛けています。


●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを！


　 会社の中で何かを変えようとしても、多くの変わりたくない力が
　 働き、内部で変革していくのはそう簡単ではありません。

　 そんな時に一定期間、必要に応じてコンサルタントを活用するこ
　 とは「費用対効果」からみても多くの効果があります。

　コンサルタントは企業にとって「必要悪」な存在なのです。


●著書紹介

　 『「なんとなく経営」から脱皮せよ！―自己変革生命体へのロードマップ』

　 著者：山田　亮　出版社：マネジメント社　価格：￥１,６８０

　 進化しなければ滅ぶしかない！数字のみを追う売上至上主義、物
　 事が決まるようで決まらない暗黙のルール。中小企業に潜むこの
　 ような悪しき体質を明らかにし、自らが変革していくための方法
　 と道筋を解説した「中小企業経営の本質」のみに焦点を当てた内
　 容になっています。多くの中小企業経営者と中小企業で働く皆さ
　 んに勇気と将来への希望を与える一冊になっています。是非ご一
　 読ください。

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■中国・アジア販路開拓セミナー（9/22・大阪　オリックス主催）

オリックス株式会社・フューチャーベンチャーキャピタル株式会社
・チャイナプロジェクト株式会社の共催で、『中国・アジア販路開
拓セミナー』を開催することが決定しました
→ http://www.chinaproject.co.jp/110922china_seminer.pdf

日時：2011年9月22日（木）16時〜18時
場所：オリックス本社（大阪・四ツ橋本町）にて　※無料／先着順

＜第一部＞
ものづくり企業が中国・アジアで失敗しないための対策
ロザイ工業株式会社　企画室長　竹村信一郎氏
聞き手：チャイナプロジェクト株式会社　樋笠耕治

＜第二部＞
投資家の視点から見た、海外で成功する企業・失敗する企業
フューチャーベンチャーキャピタル　常務執行役　木村美都

＜第三部＞
海外販路開拓の備えとなる金融サービスのご案内
オリックス株式会社　営業推進部　海外事業チーム

先着順で受付しております。お早めにお申込み下さい。
http://www.chinaproject.co.jp/110922china_seminer.pdf

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《編集後記》
今週のコンサルタント山田亮さんは、中小企業における戦略策定、
内部体制構築の専門家です。これまで商社やメーカーでは一貫して
新規開拓中心の営業職を担いつつ、新事業や新工場の立ち上げなど
経営幹部としては会社を常にリードし、中小企業だった会社を年商
１００億円の中堅企業へと見事に進化させた立役者でもあるのです。

現在は「１００億円企業を創る」の著書でおなじみの大野和徳さん
が創業された株式会社サイエスで１００億中堅企業へと導くことを
モットーに活躍されています（大野さんには当社サイト「経営堂」
の立ち上げ当初からとてもお世話になっております・・感謝・・♪）

彼がコンサルティングを行う上で興味深いのは、社内に流れる「ワ
クワク感」と「従業員の自発性を」ベースに戦略を練っていくとこ
ろですね。いかにして自発性を持つ従業員を育てるのかに会社の成
長が掛っていると言っても過言では無いのでしょう。御社では従業
員全員が「計画を立ててＰＤＣＡを回す」ことが出来ていますか？

余談ですが、山田さんはプロフィールの顔写真より実物の方がワイ
ルドで雰囲気がある！とは当社代表の談。著書を拝読しましたが、
中小企業に共通する特有の悪しき経営体質を「なんとなく経営」と
名付けたセンスに脱帽。中小企業の指導実績は１００社を超え、し
かも１００億円企業の創出に余念がないとのですから、今後も目が
離せない大注目のコンサルタントで〜すヾ（≧▽≦）〃（にしだ）


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