  | 
				
倒産とは何か				 | 
			 
		 
		 
		
まず、倒産とは何か、ということから。
 意外とちゃんと知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
  
 企業情報を扱う東京商工リサーチ(TSR)さんが使い始めた言葉だそうです。
 「倒産」開祖のTSRさんによれば、
  
 『「倒産」とは、企業が債務の支払不能に陥ったり、通常の経済活動を続けることが困難
 になった状態を指す。「法的倒産」と「私的倒産」の2つに大別 され、「法的倒産」では
 再建型の「会社更生法」と「民事再生法」、清算型の「破産」と「特別清算」に4分類さ
 れる。「私的倒産」は、「銀行取引停止」と 「内整理」に分けられる。云々。』
  
 ということだそうです。
  
 民事再生などは「再生」ですから、倒産と呼ぶのもちょっとどうかなとも思いますが、債
 権者の側から見れば、債権が毀損すること間違いなしということで倒産なのでしょう。
  
 内整理は私的整理と同義語とのことですが、債務について債権者と交渉したりする段階で
 は倒産とは呼ばず、事業停止や清算手続きが確認できた場合のみ倒産と呼ぶようです。		 
		 
		
		
			
				  | 
				
銀行取引停止と倒産				 | 
			 
		 
		 
		
そりゃそうですよね、債権者交渉しただけで倒産と呼ばれては厳しいものがあります。
  
 もうひとつ、銀行取引停止、という用語があります。以前手形についてお話ししたときに
 も出てきた言葉ですね。振り出した手形が半年以内に2回飛ぶ(決済できない)と銀行取
 引停止です。利益が出ていようと何しようと半年2回飛ばしでアウト、倒産の速報が流れ
 ます。
  
 法的なものは自分で申し立てなければならないので、回避も何もあったものじゃありませ
 んよね。整理はこれまた自分の意思でするものなので、回避すべきは銀行取引停止です。
  
 銀行取引停止になるということは、手形決済ができない状態(イコール資金繰り困難)な
 ということですから、決済できない状態を回避することが倒産回避ですね。つまり、手形
 決済日に資金が足らないことがないようにする、資金繰りが回るようにすることが倒産回
 避、ということになります。
  
 資金繰りが回ればいいわけですから、何がしかの資金が追加されるのが一番手っ取り
 早い解決方法です。いわゆるニュー・マネーですね。この種類としては借入れ、出資、借
 入+出資などの方法があります。		 
		 
		
		
			
				  | 
				
倒産回避は再生ではない				 | 
			 
		 
		 
		
しかし、資金繰りが厳しくて倒産しかかっている(あるいは倒産している)会社にお金を
 貸してくれるところは少ないですし、出資などはより難しい話です。
  
 「入る」お金は見込めないので、「出る」お金を少なくして資金繰りを合わせるほかしよ
 うがありません。
  
 「出る」お金とは、事業費用や返済金ですね。 とはいえ、仕入額を少なくする、まけて
 もらうといってもたかが知れています。そもそもそういうコストダウンはすでに行われて
 いる事が多いのでこの局面では あまり有用な方法ではありません。
  
 いまいまの現金流出を抑える必要があるので、返済金の支払い猶予や買掛金の支払い
 期限延長、手形のジャンプ、給与 の支払い遅延などで急場をしのぎ、現金の「入」の方
 が「出」よりも多い形を作る。これが一般的に言われている倒産回避の方法です。
  
 つまりは、資金繰りを合わせる=倒産回避、ということですね。
  
 一旦倒産を回避し、資金繰りが落ち着くと倒産の問題が終わったかのように感じます。し
 かし、当座の危機を回避しただけで、原因は何も改善されていないのですね。		 
		 
		
		
			
				  | 
				
倒産回避から再生、再成長へ				 | 
			 
		 
		 
		
したがって、一時的に立ち直ったかのように見えても、またいずれ問題が 再発します。
 根本原因を改善する気持ちがなければ、同様に倒産回避に走りまわり、ひと落ち着きす
 る。この繰り返しとなります。これはきびしい。いつまで たっても枕を高くして寝れま
 せん。
  
 倒産は回避できても、「再生」はしていないのです。
  
 とりあえず、すぐには潰れないようにできた。これから本格的に再生、再成長のステップ
 を踏んでいくぞ、という話なのですね。
  
 倒産回避は再生の第一歩。
  
 資金繰りが落ち着いたら、本格的な再生、再成長へ前進していきましょう!
  
 池田 		 
		 
 
 
このコンサルタントのコラム一覧 
 
	
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| このコンサルタントのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
	 
	
 
 
同じカテゴリのコラム一覧 
 
	
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
		
			| 同じカテゴリのコラムへのリンク (YYYY年MM月DD日) | 
		 
	 
	
 
 |