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第172号 『著者は読者を置き去りにしてはいけない』

おはようございます。
本多泰輔です。

石油の値段上がってますね。
NY先物市場では、ディーラーに08年のトラウマがあるのか、ギリシャの財政危機でいったんドンと落ちましたが、上昇が止まる気配は見えません。

夏場までには、ひょっとしてまた100ドルに届くかもしれませんね。デフレに資源高という、てんぷらとすいか、うなぎと梅干のような組み合わせになったらイヤだなあと思っています。

そんな状況ですから、日本経済をテーマに色んな本がさかんに出されています。

これでもかというくらい溢れている池上彰さんの本に、なぜこの人が経済の本を書いているのだろうという疑問のある人の本や、ここを先途とばかり構造改革を訴える真冬の幽霊みたいな、なかにはまともな本もあるのでしょうが、みんなで好き勝手なことを書いているような気がします。

とにかくたくさん出版されていますけれども、これといった勝者は出ていませんね。読者の関心が本当にあるのかさえ怪しいところがありますが、たぶん関心はあるのでしょう。応える側のピントが合ってないのだと思います。

わたしも去年の秋くらいまで、日本経済の問題はテーマだと思ってました。しかし、ここまでいろんな本が出てくると、ああやらなくてよかったなあ、と思います。

テーマ自体はハズレではないのにヒットしないというのは、プロットが悪いからでしょう。

各論の設定が間違っているか、話の組み立てに失敗しているか、語り口に読者がついて来てくれていないか、いずれかということになります。おそらくは、各論の設定が読者の関心とずれているんでしょうね。

「そういうことを知りたいんじゃないんだ」ということなのだろうと思います。じゃあ、どういうことが知りたいんだとなると、「それは読者にもわからない」のかもしれません。


■電子書籍はあなただけの一冊

日本経済の関心の素が、財政赤字、円高、デフレ、年金といったニュースネタであることはほぼ間違いない。

読者の求めるものが、ニュース解説であるなら池上彰さんでOKなんですが、どうももはやそういう段階ではないみたいで、だったらどうすりゃいいんだという処方箋を示すことを要求されている様子です。ビジネス書で考えれば、それは当たり前のことですね。

問題だけ並べて解決法がないビジネス書なんて出すことさえ許されません。著者がそんな原稿を持ってきたら、どんな編集者でもNGにします。

ところで、このところ本メルマガでずっと引っ張っている話題「電子書籍」ですが、電子書籍によって出版界はどうなるか、という議論も目立つようになりました。電子書籍によって、出版の多様性が失われるという意見があります。

出版の多様性の危機というのは、再販委託制度の見直しのときにも出てきた意見で、概ね出版界の既得権益が侵されそうになるといつも出てくる意見の一つですね。

ま、それはともかく、出版の多様性が失われる背景として、ネットでは人気作家や有名著者の本に読者が集中し、無名の良書は埋没してしまうといわれています。

いまだってしっかり埋没しているじゃん、という野次はひとまず置いといて、電子書籍の現状を見れば、たしかにそういう傾向はあります。電子書籍の売上のほぼすべてであるケータイコミックは過去の人気作品ばかりですからね。

でも、それは出版社が過去の作品のみを電子書籍化しているからで、ネットで新刊を売るという試みはいまだ広がっていないわけですので、果たして多様性が失われるかどうかは、新刊を含めた電子書籍出版をやってみないことにはわかりません。

不肖本多の予想は、電子書籍によって出版の多様性は爆発的に広がるというものです。世間一般の議論と真っ向から対立いたします。

世間に逆らうのはそれだけで楽しいので、つい余計なことを言いたくなりますが、本を手にいれるのに制限がなくなったら、人はどんな本を欲しがるだろうかと考えてみたい。

それは、おそらくみんなが読んでるようなベストセラーではなく、「わたしのためだけの本」ではないかと思います。

いまだって、本当は「わたしのためだけの本」が欲しいのだけれども、世に出ている本はたかだか年間8万点、しかもそれらは「わたしだけのため」ではなく、わたし以外の大多数をも読者にしようと企まれたものですから、わたしにとっては不満足なものです。

それで仕方なく、わたし以外の人が多く読んでいるらしい、ベストセラーに手を出して鬱を散じている。現状はそういうことではないかと思います。


■読者がついて来られる本

電子書籍はいつでもどこでもだれでも著者になれます。出版社を通さなくてもネット上に載せることはできるわけですし、ネット書店はリアル書店のようにスペースという制限がない分いくらでも蔵書が可能です。品質のばらつきを無視すれば、無限に本は置けるわけです。

だから無名の良書は、人気作品の陰に埋没してしまうということにつながるわけですが、検索機能がこの先もずっと変わらないということは考えられないので、「わたしだけのための本」が欲しい読者のために、わたしだけのための本を検索する技術が開発されるのは自然でしょう。

たった一人の読者でも「この本はわたしのための本」と思ってくれるならば、本は浮かばれます。

さて、たった一人の読者であれ、100万人読者であれ、最後まで読んでいただかないことには読者は存在いたしません。読者がいない本は、実は本足り得ない。

ネットでは、全ての人が著者になれるわけですが、著者は書きたいことを書けば、あとは読者が勝手に選んでくれる、という世界になるかというと、それはやっぱりそうは問屋が卸しません(問屋はいませんが)。

書きたいこと、言いたいことだけを言って、それで相手が「ハハー」を納得してくれるなどということは、目の前に人がいたってできないことです。まして、文章の力だけで納得させようとすれば、言いたいこととだけ言ってればよいというわけには当然ながらまいりません。

読者がついてきてくれない本は、結局、出版とはいえないのです。

編集者はどうにかして読者についてきてもらおうと、イラストを入れたり見出しで気をひいたりとあれこれ工夫を凝らします。しかし、しょせん編集者は著者ではありませんので、努力の割りに大した効果を上げられません。やはり読者をいざない導くのは著者の力です。

編集者・出版社にとって「書ける著者」というのは、明らかに読者がちゃあんとついてこれる原稿が書ける人で、近年の傾向を見れば、ともすると著者は専門知識や経験よりも、表現力文章力のほうを重視されかねません。

こうした傾向は、年々規模を拡大し、かつ鮮明になってきています。いわば集団で硬派から軟派へと移動している最中といえます。

ビジネス書の著者も、実績よりも語り口で決まるようになるかもしれません。すくなとも最近の出版物を見る限り、内容的クオリティより、表現のクオリティで長じている人が、次々と本を出している。

逆に言えば、語り口に個性と魅力があれば著者としてのチャンスは広がるといえます。

著者に表現力を求めるのは、ある意味当然なのですが、社会科学系や法文系では書けることより知ってることのほうが大事としてきた時期が長いので、最近の軟派ぶりにはいささか驚きを禁じえません。

ビジネス書も、こと表現においては、法経ジャンルから次第に遠ざかり、コミックや文芸のほうへ近づきつつあるのかもしれません。


■またまたPRです

開催迫る!第3回出版セミナーのご案内です。

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●5月17日(月)13:30〜16:50/東京千代田区にて

第1部:『ビジネス書のプロ編集者が語る
    最新のビジネス出版社の動向と攻略法』大屋紳二氏

1.有名ビジネス出版社の出版事情
  ・持ち込みOKの出版社・お断りの出版社

2.著者は本づくりにどこまでかかわるのか
  ・原稿を書いて編集者に渡したあとにやるべきことは?

3.ビジネス書は図解本のほうが売れる?
  ・著者自ら図解原稿をつくらなくてはいけないのか?

4.ビジネス書の出版社がぜひ出したいと思う企画
  ・どんな企画が通りやすいのか、出版企画書のつくり方は?

5.出版社がうれしい著者・うれしくない著者
  ・セミナーでテキストとして本を使ってもらえるとうれしい

6.よい原稿を書く方法
  ・よいビジネス書を書くにはコツがある


第2部:『本多泰輔の最新ビジネス出版事情』

1.出版の効果
   ・なぜ、2冊目、3冊目の著書があったほうがよいのか

2.出版社の事情を知れば攻略法は見えてくる
   ・刊行スケジュールのエアポケット
   ・企画の穴と狙い目の出版傾向

3.なぜあの人は次から次へと本が出せるのか
   ・出版を通過点とする出版計画

4.著書づくりのファクトリーをつくろう
  ・企画書も原稿も書かない作家たち

▼▽▼▽詳細&お申し込み▼▽▼▽
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『本気で出版したい!と思ったら読む 
出版社の本音と攻略法がわかる本』
http://www.digbook.jp/product_info.php/products_id/11952

これは果たして「あなただけのための一冊」でしょうか。
それにしては安すぎるかも。



   《編集後記》
 
ここ最近、以前に出版社とのマッチングをお手伝いした著書が何冊か発売が続いています。本を出すのは「運とタイミング」が大事ですが、やはりそれより確実なのが「ノウハウと出版人脈」。という訳で、いよいよ来週の月曜日(5/17)出版セミナーの開催です。

一冊目を目指す方も、二冊目・三冊目の方も、いちど本多さんに企画を見てもらうのも手かもしれませんね(発行者:樋笠)




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