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◆◇　　　　　　　　　　　　　第４５２号【08/09/10】　　　　　　　　　　◇◆
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《今回のCONTENTS》


１．『ポジティブ・アプローチが実現する組織変革』　小山　裕司

２．今週のおすすめセミナー
　　　　　　　　　 【工順設計によるベストコスト追求の進め方】

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『ポジティブ・アプローチが実現する組織変革』


始めまして、ルート人材研究所の小山といいます。

「ルート」の意味するところは「根っこ」です。そう、幹や枝葉の
ようには目に見えないけど必ず存在して、全ての源になっている
「根っこ」です。

この仕事をしていく限り、クライアントの、なかなか気づけないけ
れどすでに持っている潜在力を活かして、より良い状況を造る手助
けをしたいという想いから、この名をつけました。

ほとんどの会社には、まだ活かせていない力があります。それを使
いこなせないで愚痴っぽくなっている経営者や職場がとても多いの
が実態です。

特に中小企業経営者の中にはそんなものは無いと思い込んでいる方
が多いようです。ちょっとした仕組みを入れるだけでずいぶん変わ
るものなのですが。

今回のタイトル『ポジティブ・アプローチ』というのはまだなじみ
は浅いですが、組織活性の手法の一つです。

結論から言えば、職場の潜在する力を引き出すこの手法は今後の組
織革新のためには必須だと考えています。

私は以前、籍を置いていた経営コンサルタント会社でクライアント
企業の社員指導をしていて、いわゆる問題解決手法（＝『ネガティ
ブ・アプローチ』）を学びました。

簡単に言えば、問題解決手法は目先の問題・課題に対して、原因を
分析し、その解決方法を探り、実践するというものです。

確かに、このやり方は緻密で真面目な日本人には合うのでしょう。

ただし、期待する結果が得られるのはもともと根気があり、作りこ
むことに長けている場合です。今はその事情が変わってきています。

事情が変わったというのは、結果が出るまでの時間に耐えられない
ということです。

勘違いしないでいただきたいのは、「今の人は我慢が足りない」な
どと説教をする気はありません。耐えられないのは個人だけでなく
組織も同じです。

私の経験した例で言えば、管理者を集めて、泊り込みの研修を行い
侃々諤々(かんかんがくがく)と本音をぶつけ合い、非常に盛り上が
って皆さんが意気揚々と会場を後にしても、早くて３日、長くて３
ヶ月（だいたいそれを超えると変われるのですが）も立つと元に戻
ってしまい、逆に以前よりもモチベーションが下がってしまうとい
うようなことは年々増えていると感じます。

その原因は多くのことが絡み合っているのですが、大きな要因はは
っきりしています。

それは、私たちの生活がどんどん便利になっているということであ
り、それは仕事に関しても同様に言えることです。

便利になると、何が一番変わるでしょうか。
それは、「時間」です。

便利さによって同じ事をするにもどんどん時間が短縮されていきま
す、そして、そこに今までなかった時間が、まるで生み出されたよ
うに現れます。

乗り物や家電品、例えば携帯電話にしても、かける場合も受ける場
合も時間は圧倒的に短縮されます。各種制度上のシステムもすでに
確立した便利なものが随所に導入されています。

しかし、そこから作り出される「時間」は人間を追い込みます。新
たに生れた時間を「余裕」とせず、そこに新たな課題を詰め込みま
す。

機械ならば耐えられるでしょうが、たいていの人はそれほどタフで
はありません。

だから、直近の問題を凝視する従来の手法だけでは、やる前から疲
れてしまい、期待するような結果が出せなくなってきています。

それは、よく言われる成果主義のデメリットとも符合しています。

「ポジティブ・アプローチ」はそれを補完してバランスをとるもの
として必要です。

その手法の全てをここで紹介できませんが、決して実施は難しいも
のではなく、会社に関係する全員が参加できることから、期待され
る効果は大きく、会社・職場への愛着、モチベーションの向上・継
続、ビジョンの理解と浸透、個人や組織の潜在力の発見、可能性へ
の信頼と挑戦行動など、多くのものが得られ、それがゆえにすでに
身につけている問題解決手法も新たな効果を発揮し始めます。

私は、以前から私が担当する研修や指導の中にこの手法を取り入れ
てきました。

そのことによって、自信を持てず、ヒヤヒヤしながら勤務している
中間管理職、経験が浅いゆえに迷っている若い社員、そして定年退
職のカウントダウンに入って傍観者となっているベテラン社員の皆
さんの、表情・態度・行動習慣が変化していき、その影響が職場全
体に広がっていくことを経験してきました。

会社には不要な人は、一人もいません。

だからこそ、全員を活性化させるためにはバランスが取れた環境を
作ることが出来る手法を取り入れることが必要です。

バランス状態を良くすれば自ずと色々な問題が解決していきます。


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《今週のコンサルタント》
小山　裕司（こやま　ゆうじ）
ルート人材研究所　所長

１９６２年京都生まれ、大学卒業後、１３年間の中堅商社勤務の後、
経営コンサルタント会社勤務を経て独立。その経験を活かして現在
は、企業社員、特に管理者層への指導による職場革新を実践してい
る。単に管理者を指導するのではなく、管理者に「指導のコツ」を
教え込むことによって、モノ・情報で差別化できなくなった市場に
強みを持つ組織に育て上げることを重点的に行っている。ブログ：
人材コンサルタントの「企業リーダーの育て方」
http://blogs.yahoo.co.jp/mentor0223


《経営堂・詳細プロフィールはこちら》


《私のお薦めビジネス書》

『人脈のつくり方』　著者：下村　澄　　出版社：ＰＨＰ研究所

私自身、独立して痛切に感じたことは人脈の乏しさでした。そんな
ときにふと目に付いたこの本を読んで、自分なりに実践してみたと
ころ、効果は予想以上でした。
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4569694381/consulgent-22/ref=nosim


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《今週のコンサルタント・インタビュー》


●コンサルタントになったきっかけはなんですか？


　 もともとはＩＳＯコンサルタントを志望したんですが、立ち上が
　 ったばかりのその部門が、入社して２ヶ月で廃止されてしまって。

　 戸惑いながらも人材育成部門に移ったんですが、生来の凝り性と
　 おせっかいが向いていたようで、あれよあれよという間に、コン
　 サルタントを指導する側に回っていました。


●コンサルタントとして一番心掛けていることはなんですか？


　 自分が去った後に何が残せるかです。以前、クライアント先の経
　 営者の方から『あなたの代わりを残していってください』と依頼
　 されました。企業は生きていますから問題・課題は起こり続けま
　 す。本当は社員がそれを解決するのがいいんです。

　 そのために、社員の皆さんと徹底的にかかわって本音を引き出し
　 ます、その中から何人か、会社の革新を継続していける人材を見
　 つけ出していきます。


●コンサルタントを活用する企業にアドバイスを！


　 単に目先の問題を解決する為に依頼をするのではなく、自社の社
　 員の成長のためになるような、そして、先の問題をその成長した
　 社員が解決できることをイメージしてコンサルタントを選んでく
　 ださい。


●ＰＲ


　 文字通り全国、北海道から沖縄まで業種業態にかかわらず百数十
　 社の指導を行ってきました。中には工場閉鎖が決まってから指導
　 を始めて望む中で最高の状況まで持ち直したということもありま
　 した。

　 まるで武者修行のような期間を経て独立したのは、私自身が思い
　 も寄らなかった「自分の使い方」に気づき、望む方向に変わって
　 いけたことから、自分の価値を認められないために、もったいな
　 いことをしている個人や組織に役に立ちたいという想いからです。

　 同じ理由から、本業のほかに、将来の日本を担っていく子供たち
　 に、偉人伝を通して自分の価値を認め他人の価値を尊重すること
　 を知ってもらう活動を始めています。

　 単に経済的に成功するだけでなく、クライアントの皆さんと、人
　 間としても良い人生を共にしたいと考えています。


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☆☆今週のおすすめセミナー☆☆

〜パソコン１人１台環境でベストコストを追求します！〜

【工順設計によるベストコスト追求の進め方】
―作り方、順番でコストは大きく変わる―

組立作業におけるベストコストの追求は進められていますが、設備
機械に依存する部品加工でのベストコストは、外部に任せてしまっ
ていることが多く、ブラックボックス化しています。

本セミナーでは、この部品加工で重要な工順の設計とベストコスト
の追求の進め方について解説をします。

●日　時：２００８年１０月２４日（金）午前１０時〜午後５時
●会　場：金融財務研究会会議室（東京都中央区日本橋茅場町）
●受講料：４０，８００円

【講師】間舘 正義／日本コストプランニング　代表取締役


＜詳細＆お申し込み＞
http://www.techno-con.co.jp/item/16326.html

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《編集後記》
今週のコンサルタント小山裕司さんは、人材育成コンサルタントと
して人の持つ潜在脳力を引き出す＆活用を可能することを得意とし、
これまで実施した研修指導は、トータル２００社、５，０００名を
超えるそうです！現在は「組織のポテンシャルを使いこなせている
か？」をキーワードに、人材活用による経営改善コンサルタント、
研修講師の他、教育事業立ち上げのアドバイザーとして活躍中です。

小山さんの特徴として、メンタルとスキル両面の向上をモットーと
し、会社にとって必要不可欠な人材、社員にとってかけがいのない
会社の関係づくり、などを中心に支援を行っています。「そこにあ
る問題」を気づいていないことよりも、気づいていながら手をつけ
ないことこそが大きな問題！！と警鐘を鳴らす小山さん。企業を支
えるのは、本来その企業の「ひと」です。「ひと」でお悩みの経営
者様は、是非お気軽にご相談下さいまし〜(=^ー゜)ノ （にしだ）

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◆◇　発行元：経営コンサルタントの購買代理エージェント　◆◇
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《株式会社コンサルジェント》　http://www.consulgent.co.jp
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